「だめなら逃げてみる」 小池一夫さんがTwitterで遺した言葉5選
2019年04月25日 公開
(イラスト:井土かな子)
<<2019年4月17日、ドラマや映画も大ヒットした漫画『子連れ狼』の原作者として知られる作家の小池一夫(こいけ・かずお)さんが82歳で亡くなった。
小池さんは1936年、秋田県生まれ。漫画作家、小説家、脚本家、作詞家として活躍。2010年3月からTwitter(@koikekazuo)を始め、そのフォロワー数は91万人を超えている人気アカウントだった。日々つぶやかれる言葉は多くの人の支えになり、心を軽くし、背中を押してきた。
そんな小池一夫さんの最後の著作となったTwitterのメッセージ集『だめなら逃げてみる』より、小池さんが遺した想いとともに厳選した5つの言葉を紹介する。>>
※本稿は、小池一夫著『だめなら逃げてみる』(ポプラ社)より、一部を抜粋編集したものです。
時には逃げ出してみる、休んでみる、忘れてみる
自分の人生の正しい答えがわかり、その通りに行動できたら、どれだけ人生は楽でしょうか。
しかし、たとえ自分の人生に起こることすべてを教えられたとしても、それでも間違った道を選んでしまうことがあるのが人間という生き物なのです。
人生の正解を求めながらも、正しい答えが得られるとは限りません。
その正解を求める間に、間違った道に迷い込んでしまうことはよくあることです。
そして、どれだけ遠くに行ってしまっていたとしても、間違った道だとわかれば、引き戻すしかないのです。しかし、それは簡単なことではありません。
時には逃げ出してみる。時には頑張ることを休んでみる。時には忘れてみる。
逃げ出さないことは確かに立派だけれど、逃げ出さなくてはならない時は確実にあります。
「逃げ出す」というとネガティブに聞こえますが、「脱出」だと思えばいいのです。脱出は人生に幾度も必要になります。
そして、逃げ出した自分を決して責めないでください。また正しい方向へ一歩進むための、休息なのですから。