悲しみは何を教えてくれるのか?
悲しみは、あなたが今、「大事なものを失った」状況にあることを教えてくれる感情です。
そして、大事なものを失ったためにエネルギーが下がっていることに気づかせてくれます。「今は力がなくなっているときだから、休んだほうがいいよ」というサインでもあるのです。
悲しみを感じたときは、心が回復するまでに少し時間がかかります。
もともと悲観的になりやすい人や、これまでの環境や経験がマイナスに影響している人は、より時間がかかることもあります。また、悲しみのあとに少しずつ怒りが湧いてくる人もいるでしょう。
誰でも、大事なものを失った直後は心と体が緊張状態にあるので、肩に力が入ってしまいます。
しかし、時間が経ってその緊張がほどけ、自然と涙が出てくるようになれば、心と体はリラックスモードに切り替わっています。「自分が失った大事なものって何だろう?」と考えながら、次の2つのステップに移行してみてください。
悲しみ を整理するための2ステップ
【STEP1】「失ったもの」が何かを考える
「大事なもの」が、取り戻せるものなら、取り戻すのも一つの手です。すぐに行動に移りましょう。
しかし、もう手に入れることができないものなら、「さようならの作業」をしましょう。「あれは私にとってすごく大切なものだった」と、失ったものと向き合い、それがなぜ自分にとって大切だったのかを考えてみます。
「さようなら。ありがとう」と別れの手紙を書いてみると、悲しみと距離を取ることができます。
【STEP2】信頼できる人に話を聞いてもらう
次は、信頼できる相手に話を聞いてもらい、励ましてもらったりなぐさめてもらったりしてください。
見栄を張らず、気持ちを正直に打ち明けるのです。信頼できる相手は、距離が近いところにいるとは限りません。遠くに住んでいたり、ネットだけでつながっていたりする相手でもいいのです。
あなたの心に寄り添ってくれる人を選びましょう。悲しみをわかってもらえると、次に進むエネルギーが湧いてきます。