間違うと親子絶縁も!?…親を安心させる生前整理「3つの手順」
2019年11月08日 公開
手順3 両親の希望を聞いておく
これまでの2つの手順が成功していると、両親の希望を聞くことは比較的簡単にできるでしょう。なぜなら、物の量が明確になっているからです。物の量が見てとれないのに、話だけしても伝わるものではありません。
亡くなられてからとくに皆さんが困るのが、着物や宝石、アルバムの扱いです。その物の価値や、物への想いを聞いておくことで、迷いや後悔のない形見分け、処分ができます。ぜひ希望を聞いておいてください。
こうして片づけていくことで、親自身もどこに何がどれだけあるかがわかっているので、急な入院やトラブルという事態にもスムーズに対応できるはずです。
とはいえ生前整理は、個人の考え方や暮らしぶり、親子関係など、すべての要素が絡み合ってなかなか進まないのが現実です。困難な事態に見舞われたときには、専門家に相談することも手段のひとつでしょう。
よりよく生きるための片づけであり、生活を“今”に合わせてリニューアルする――これが親の家の片づけであることには変わりありません。親が元気なうちに取り組むことにこそ、意味があるのです。