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「時間が足りないと感じる人」ほどスケジュールを崩壊させる理由

佐々木正悟(作家/心理学ジャーナリスト),大橋悦夫(実業家)

2021年01月03日 公開 2022年12月27日 更新

「そもそも実現不可能な予定を立てている自分」を自覚する

これは「見積もり」と「実測」というセットを繰り返してはじめてわかることです。

見積もりと実測が習慣化される前は私も、「すばやくやれば、少しはできる」「スキマ時間を活用すれば、自分の時間が持てる」という幻想を抱き続けていました。

「なぜ自分にはできないのだろう? 意志力が足りないのだろうか? 時間の使い方が下手なのだろうか?」

そのように、変なことばかり考えていました。そういうことを言う人しかいないし、そういうことを書く人しかいないので、仕方がないところもあります。

ですが私は、ビジネス書を書く多くの人よりも「時間の使い方」というテーマについてはくわしく知っているという自負があります。5年にもわたって、起きている時間に関する限り、どのようなことにどのくらい費やしたかを記録して、分析してきたからです。

その結果わかったことが、「時間にまったく余裕がない状況になっているなら、鋼の意志力を持っていたところで、スキマ時間など存在もしていなかった」という事実だったのです。

「見積もり」+「実測」というセットをまず、もちましょう。時間的な余裕などまったくない現実を知りましょう。

そのうえで、「削りたくないことでも削る」のです。「スキマ時間があるはず」なんて、思っていても仕方ありません。「ふだんからやっている、それなりに大事なこと」をあえてしないようにします。これを繰り返すうちに、自由な時間が少し増えていきます。

 

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