(写真提供:講談社)
料理家の栗原はるみさんと講談社が手掛ける新雑誌が2022年3月4日に発売される。雑誌の名前は「栗原はるみ」。個人の名前が誌名となるのも異例。そしてその発売翌日は栗原はるみさんの75歳の誕生日でもある。
料理家として知られる栗原はるみさんだが、誌面ではレシピだけでなくそのライフスタイルの紹介も充実させる、「栗原さんの人としての魅力が詰まった雑誌」になるという。
東京都内で行われた発表会にて、栗原はるみさんが新雑誌にかける思いを語った。その一部を紹介する。(PHPオンライン衆知編集部)
「これまで」が楽しくても、「これから」が楽しくないと不安になる
2019年に夫(栗原玲児さん)に先立たれふさぎ込んでいたと語る栗原はるみさん。それ以来、自分自身の人生でやりのこしたことはないのかと自問自答するようになったという。
そして湧き上がったのが「雑誌しかない、もう一度やってみたい」という強い気持ちだ。
「これまでどんなに楽しいことがあったとしても、これからに楽しいことがないと人生が終わっちゃうという不安感が残ります。残りの人生を、本当に楽しくて良かったと思える人生にするため」(栗原さん)
そんな思いが今回の雑誌「栗原はるみ」への意欲へとつながっている。
また、本誌に収録されるレシピの材料は"1人分"を意識したという。今までなら家族など複数人で食べることを想定し、2人分以上の量でレシピを書くことが多かった。
しかし栗原さん自身が一人暮らしになった今、読者にも一人ごはんをする人は多いはず、一人ごはんも充実させてほしい、といった思いが芽生えたそう。
栗原さんを取り巻く環境の変化や、それによって生まれた心境がこの雑誌にどう映し出されていくのか、そこにも期待できそうだ。
雑誌の誌名が「個人の名前」である意味
発売となった雑誌の誌名は「栗原はるみ」と、個人の名前がそのまま誌名になるという異例なもの。なぜこんな名前になったのか。
「自分に責任を持ちたい。そして、自分の生きてきた証としての本が残ると子どもたちにとってもいいかなと」(栗原さん)
自身の名前を誌名に据えたことで責任感を持って臨めたという。