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会話が弾む人が「無意識にやっている3つの行動」

有川真由美(作家/写真家)

2022年08月23日 公開 2022年11月10日 更新

誰とでも会話が弾むのは、会話の引き出しが多い人です。どうしたら、引き出しを増やすことができるのでしょうか。作家の有川真由美さんが、話題が豊富な人たちが行っている「3つの行動」を紹介します。

※本稿は、有川真由美著『一緒にいると楽しい人、疲れる人』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

「仲良くなりたい」という気持ちを示そう

会話がはずむかどうかは、話が上手いかどうかということもありますが、いちばん大切な基本は、相手を好きになることです。「この人、好きだな」「感じのいい人だな」という気持ちが相手に伝われば、自然に話ははずみ、たいていの人間関係はうまくいくはずです。

反対に、相手のことを「嫌い」「苦手」と思っていたら、会話がはずむことはありません。もちろん人間関係もうまくいかないでしょう。

ただ、好意をもっていても、うまく表現できない人はソンです。話を振られたとき少し返す程度では、「話したくないのかな?」「楽しくないのかな?」と思われてしまいます。

気持ちを表現するのは、難しいことではありません。「あなたと話がしたい」「仲良くなりたい」という気持ちを示すために、つぎの3つのことを意識してください。

(1)繰り返し相手の名前を呼ぶこと

人は自分の名前を呼んでもらっただけで、「大切にされている」と思うもの。初めて会った人でも、名前を教えてもらったら、「私は~ですけど、〇〇さんはどうですか」「〇〇さんの声は素敵ですね」というように質問や会話のなかに、どんどん名前を盛りこんでいきましょう(名前を覚えるのにも役立ちます)。
名前は、その人にとっていちばん大切な言葉。呼ばれたら、相手に好感や親近感をもつのは当然です。

(2)楽しそうに笑顔で話すこと

相手に笑顔になってもらうには、自分から笑顔になること。にこにこと微笑みながら話をすると、その場は和らぎ、相手も話しやすくなり、自然に会話がはずみます。反対に、相手が無表情や無反応なら、話していても疲れてきます。
無理な愛想笑いをする必要はありませんが、微笑むことなら、だれでもできるはずです。

(3)感嘆と共感のあいづちを打つこと

上手に話さなくても、「わぁ」「まぁ」「えぇ」など感嘆の言葉と、「私もそう思います」「そうそう」「わかります」と共感のあいづちを打つだけで、相手は気持ちよくなって話してくれるでしょう。
感嘆と共感のあいづちほど、話し手に「もっと話したい」と思わせるものはありません。

「名前・笑顔・あいづち」を実践しているうちに、"あなた"はもっと相手を好きになるはずです。これらは相手だけでなく、やっている自分も気分よくなる効果があるのです。

 

会話の引き出しがたくさんある人は楽しい

80代のある作家の先生は、どんな世代の人とも話がはずむ人。20代であろうと80代であろうと、先生と話した人はみな「あー、楽しかった!」という顔をしています。

その理由は、話題の幅広さ。だれとでも同じ目線で、さまざまな話の輪に加わっている。

「どうしてそんなことを知っているんですか!?」と、いつもおどろかされます。

文学、伝統、宗教、芸能など、どんなジャンルのボールも、どの角度から投げても、楽しそうに返してくれる。スポーツだけはあまり興味がないようですが、スポーツ選手の哲学や交友関係はなぜかよく知っていて、レアな情報を提供してくれることがあります。

話題が豊富な人の特徴として、とんでもなく好奇心が強くて、小さな情報も仕入れようとする行動の"クセ"があるものです。それも嬉々として。そんな日々のクセが、10年20年...80年となると、それはもう、すごい情報量になっているわけです。

一方、話題が乏しく、会話がはずまない人は、興味がないことからはすぐに目を背けてしまう。面白いと思えないのでしょう。情報の"人見知り"のようなものかもしれません。

話題が豊富な人を観察すると、つぎのようなクセがあるものです。

(1)人とは違う方向からレアな情報を集める

会話がはずむ人は、「みんなが知っているから自分も」ではなく、「みんなが知らないから」という情報が大好き。人がよろこぶネタを提供できるからです。
人が知らない健康情報やちょっとした雑学やお得情報など、アンテナを広げてレアな情報をキャッチします。

(2)広く浅く、なにかのついでに情報を集める

話題が豊富な人は、知らないことがあると、すぐに調べたり、人に聞いたりします。
無理に新聞や本を読むよりも、電車に乗ったついでに人間ウォッチングをする、髪を切るついでに、美容師さんとおしゃべりをする、買い物に行くついでに、書店で本を眺めてみるなど、なにかのついでに情報を集めていくと、自然と自分の世界が広がっていくはず。

(3)経験によるリアルな情報はなにより尊い

いくら情報を集めても、実体験からのリアルな情報には敵いません。恋愛、旅、仕事、人間関係など、さまざまな経験をしている人は話題も豊富でしょう。
「やりたいことは、やってみる、挑戦する」のが結局、「この人と話したい」と思われる人になる王道です。

話の材料が豊富な人は、人が欲しがる新鮮なネタを提供してくれるので、楽しいのです。

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