気配り上手はやめていい!
人の欲求をすかさず感知できるというのは、気配り上手だからです。しかし、家でも会社でも地域でも、いつでもどこでも気を配りすぎると、いくつあっても身がもちません。
こういう人は、「誰よりも自分が気配りをしないといけない」と思い込んでいます。
しかし、誰か一人だけががんばって気配りをしているようでは、人間関係は崩壊します。
「さっき『疲れた』とつぶやいていたのは、『代わりにやれ』ということかしら」「『〇〇って知ってる?』って聞かれたけど、『調べといて』ってことかしら」などと深読みすることをいったんやめてみましょう。自分が笑顔でできる範囲の気配りだけにおさめて、人とつきあってください。
人との関係は、最低限のことができていれば、それ以上のことは、余裕があるときだけすればいい。「気配りができた/できなかった」で一喜一憂しなくていいのです。
本当に必要なときにだけ、「気配り力」を使いましょう。
本当に大切にしたい人だけを大切にすればいい!
全員からいい人に見られようとがんばってしまう人がいます。その結果、自分にとって何が大切で、本当に大切にすべき人は誰なのかがわからなくなってしまいます。
こういう人は心配と不安ゆえに、「すべての人を大切にしなければならない」と思い込んでいます。しかし、時間は有限です。
自分の心を、本当に大切な人との関係に費やすほうが幸せになれるのに、全員から認められようと自分を浪費するなんてもったいないことです。
人から気に入られようとどんなにがんばっても、相手の性格や考え方は変えられません。
相手の心を深読みして疲れ切った心を、解放してあげましょう。最も大切なのは、自分の心を大切にすること。そして、自分を本当に大切に思ってくれている人の気持ちを大切にすること。
ネガティブな深読みは偏った感情です。大切な人との時間さえ大切にできればいい。それだけで、あなたらしい気楽な人づきあいができるはずです。