「どん底」から抜け出して人生をV字回復させた話
2017年12月21日 公開 2023年05月17日 更新
自身もどん底を経験した過去を持つ古神道数秘術家の中井耀香先生に、不運を好転させる方法を聞きました。
※本稿は、中井耀香著『幸運の神様とつながる すごい!習慣』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
不運は神様からの強制終了のサインだった
私は古神道数秘術家として、日本古来の神道の考えに基づき、運を開く方法や邪を祓う方法を学んできました。
今でこそ幸運の神様とつながり、運気の流れに乗って幸運を手にしている実感がありますが、過去には重いうつ病になって身動きがとれなくなった時期があります。
離婚をして子どもと二人暮しになったのですが、離婚と同時に勤めていた会社が倒産してしまいました。
そこで、自身で起業するしかなくなり、がむしゃらに働いて成果が大きくなったのに、突然取り引きができなくなったのです。
さらに、詐欺で2千万円もの現金を失ったりと、つらいことがいろいろと重なっていきました。そして、茫然自失でソファにもたれることしかできないほどのうつ病になってしまったのです。
しかし、生きていくためには働かないといけません。けれど、ひとたび横になったら最後で、まるで重い鎧を身にまとっているかのように体が持ち上がりません。
思考も会話も満足にできず、人間関係もほとんど切れてしまいました。当然貯金も底が見えてきて最悪の状況だったのですが、今思えばこれが禊ぎの時期だったのでしょう。
時として神様は突然に、仕事もお金も、愛も家族も友情も健康も、持っている一切を取り上げるときがあります。それはなぜでしょう?
自分の魂が求める生き方とあまりにもかけ離れた生き方をしているときに、「その生き方は違うんじゃない?」と軌道修正をさせるために、強制終了の采配を振るからです。
絶望的な状況でも、神様は手を差し伸べてくださる
神様は、魂が求める運命から大きく逸脱した道を歩いてしまうと、合図を発信します。
例えば、夫の浮気が発覚した女性は、「そういえばここ数年、麻里子という名前の女性とよく出会うなぁと思っていたんですが、なんと夫の浮気相手の名前も麻里子だったんです!」という合図を受け取っていました。
私の身に置きた「うつ」という名の強制終了も、神様からの「今のままではいけませんよ」という合図だったのでしょう。
つらいながらも、「これはきっと、神様からの合図なんだ」とわかっていたので、自分の体さえ自由に動かせない絶望的な状況ではありましたが、悲劇の中に閉じこもるのだけはやめようと思い、なんとか心を保っていました。
たとえどんなに八方ふさがりでも、神様は絶対に希望の手を差し伸べてくださるはずだ。人生で「大事」と言われている約束事のほとんどを忘れてしまっても、「希望を見失わない」という信念だけは、最後まで忘れずにいようと心に決めていたのです。
「どん底」に落ちても、希望だけは手放さないで
大病や没落、一家離散に大借金。神様からのご指名を受けて奇跡のような使命をまっとうする人の多くは、おしなべて命を奪われそうになるほどの大困難を切りぬけています。崖っぷちから復活して大成しているのは、神様が与えた紙一重ならぬ「神一重」の希望を信じ抜いたからです。
同じような苦境に立たされたとき、「なんで私ばっかり」と不幸を感じる人と、「この苦境にはきっと意味があるんだ」「腐らないぞ」と耐え忍ぶ人とでは、結果が変わってきます。
私に神様とのつきあい方を指南してくださった師匠の一人は、「清明正直に生きよ。そして忍辱から逃れるな」と教えてくださいました。
晴明正直とは、魂の穢れを祓い、心身を清め、魂に従って正直に生きよという意味で、忍辱とは、苦しみから目を逸らさずに、心を見つめて動ずるなかれという意味です。
神様は、生きる姿に筋が通っているかを試すように、気まぐれに試練を課します。「もうダメだ」とあきらめたり、自暴自棄になって魂の穢れを祓わなくなったりしたらそこまで。
一方、突発的な大困難に遭遇しても、「生きたい」と必死に乗り越えようとする人を、神様は応援してくださいます。
今まさに、崖っぷちにじりじりと追いつめられていたとしても、希望を見失わないでください。苦境は神様からの試験、喪失は魂の大掃除、復活は魂の再始動です。 神様は、自分の魂を本気で信じ、暗闇にも一筋の希望が射すと信じる人に、必ず手を差し伸べてくださいます。
【著者紹介】
中井耀香(なかい・ようか)
1964年生まれ。古神道数秘術家。和暦を使った日本人に合う開運方法を伝える。20代より、さまざまな占いを学び、本当に効果があるかを毎日実践。その結果をもとに「難を避け、運がよくなる」方法を多数発見する。公式LINE@「@nakaiyouka」では最新の開運情報を無料で配信中。