まずはやろう!間違ったらやり直せばいい「スッキリ仕事術」
2012年08月17日 公開 2024年12月16日 更新
あなたは、日ごろ仕事が思うように進まず悩んでいませんか?それはあなた自身の意識に問題があるからかもしれません。
放送作家であり、企業のPRコンサルティングの仕事をする野呂エイシロウさんは、著書『[図解]すぐやる人になれる「スッキリ」仕事術』にて、独自の仕事術を紹介している。
仕事に関する“思い込み”を見つめなおして、効率よく結果を出せる仕事の仕方に変えましょう。
※本稿は、野呂エイシロウ 著『[図解]すぐやる人になれる「スッキリ」仕事術』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
なぜ、あなたは雇われているのか
あなたが営業の仕事に就いていれば、モノが売れない、契約が取れないと悩んでいることでしょう。
あるいは、企画部門の仕事なら、アイデアが採用されないと、自分には能力がないのだと落ち込むこともあるでしょう。
しかし、そんな必要はまったくありません。どんな仕事もうまくいかないのが当たり前。うまくいくことを前提に考えるからいけないのです。そもそも仕事が「最初からうまくいく」ものであるなら、経営陣はわざわざあなたを雇ったりせずに自分で動くでしょう。
営業の仕事が簡単なら、営業部長は自分で100軒回って、80軒の契約を取ってくればいいのです。しかし実際は、100軒に1軒しか取れないつらい仕事だから、お金を払ってあなたにそれをやらせているわけです。
つまり、どんな仕事であろうと、勤め人は傭兵みたいなもの。お金を受け取って大変な任務を担っているわけで、大変な任務がそうそううまくいかないのは、当たり前のことなのです。
その当たり前のことがわからずに、いちいちへこんでしまうのは、僕たちがあまりにも恵まれた環境にいるからでしょう。
日本に住んでいれば、蛇口をひねれば水が出る、コンセントをさせば電気は通る。だから、トイレは簡単に流せるし、ウォシュレットがお尻だって洗ってくれます。それと同じように、自分の仕事もするする進まなければいけないのだと考えてしまうのです。
成功だけしか報道されない
さらに、僕たちが自信を失ってしまう理由の1つに、TVや新聞などが「成功例」ばかりを伝えていることが挙げられます。とくに日本人は、他者の成功を見て自己評価を落としがちです。
たとえば、アメリカ、韓国、中国など外国の企業に比べて、日本の企業は元気がないかのような報道が盛んに行われています。しかし、世界に進出している外国の企業は、本国で成功したほんの一握りにすぎません。陰で失敗している会社がごまんとあるのです。
表に出てきた一握りの成功例と比較して、「自分はダメだ」と考えるのは、あまりにもナンセンスだと思いませんか?
仕事に限らず、恋愛だろうと人間関係だろうと同様です。ほとんどのことはうまくいかないのです。そこをスタートラインに図太くやっている人たちが世界中にたくさんいて、その図々しさゆえに、他者の自信を奪い取っていきます。
あなたも、もっと図太くあるべきなのです。日本人ならではの細やかさに図太さが加わったら、もう怖いものはありません。
次のページ
電話に「出ちゃったよ」を習慣に、とりあえず受話器を取る