まずはやろう!間違ったらやり直せばいい「スッキリ仕事術」
2012年08月17日 公開 2022年12月28日 更新
電話に「出ちゃったよ」を習慣に、とりあえず受話器を取る
仕事の場では、みんな、それなりに社交的なフリをしているけれど、電話に出るのが嫌いという人は多いものです。とくに、「クレームや催促の電話」だと想像がつくような場合はなおさらです。
僕にも同様の経験があります。原稿の締め切りが過ぎているのになにも書けていないようなとき、続けざまにかかってくる電話に、いつも居留守を決め込んでいました。
しかし、出なければ自分がラクになるかといったら、そんなことはありません。スッキリしない思いを抱え続けることになります。それよりも、嫌でも出て話をすれば、それなりに解決策は見いだせます。
と僕が思うようになったのは、はからずも「出ちゃった」経験があるからです。彼女からの電話たと思っでウキウキしながら取ったら、逃げたい相手からのものだったのです。
「いけね! 出ちゃったよ……」
お気楽に名乗ってしまった以上、どうすることもできません。冷や汗をかきながらあれこれ話をしているうちに、相手に納得してもらうことができました。
つまり、この電話に出なければ事態は悪い方向にしか行かなかったはずが、出たためにいい方向に向かったのです。それ以来、僕は、電話にはとにかく出ると決めました。
あなたが電話嫌いなら、かかってくる電話はすべて好きな人からのものだと思い込んで受話器を取ることをおすすめします。
着信は「なにかが始まる」合図
そもそも、電話で持ち込まれる話のほとんどは、あなたが考えているような面倒な案件ではありません。あなたとなにかをやりたいからかけてくる。つまり、それは新しいなにかが始まる合図だということです。
僕の場合も、最初は不審にさえ思える変な問い合わせ電話から、大きな仕事に発展していくケースがたくさんあります。
それに、出てみてどうしても嫌だったら切ればいいだけの話です。僕も、本当に不愉快な電話はバシバシ切ります。切る権利はあなたにあるのですから、出るのを躊躇する必要なんてありません。
出ないでいれば、相手は何度でもかけてきます。出て断れば、そこで一件落着です。どっちがスッキリするか、言うまでもありませんよね。
「ああ、あの人から電話が来たら嫌だなあ」
なんてどんよりしているのではなく、
「あ、かかってきた。ラッキー!」
と電話に飛びついて、どんどん終わらせてしまいましょう。
嫌な案件を片づけるのも、嬉しい仕事を呼び寄せるのも、その一本の電話です。