連休明け「やる気が出ない」71%が経験...五月病を無理なく乗り切るコツとは?
2024年04月30日 公開
連休明けに「なんだかやる気が出ない」「気分が落ち込む」「身体がだるい」と感じたことはありませんか? 障害や福祉サービス情報サイト「マナポッケ」を運営する株式会社manabyが五月病の経験者を対象に行った調査では、こうした五月病の症状を経験した人が多数いることがわかりました。
最多の症状は「やる気が出ない」で、約8割が1週間~1ヶ月程度で症状が落ち着いたことがわかりました。本稿では、五月病の実態と乗り越え方を調査結果からご紹介します。
症状は「やる気が出ない」が最多
五月病で最も多い症状は「やる気が出ない」でした。311名の経験者のうち、約7割の218名がこの症状を挙げています。
「大学生になって間もない頃で、ゴールデンウィーク辺りでそれまでは結構学校に行きたいと意欲的だったのが急激に行く気が出なくなったり勉強に身が入らなくなりました」(20代女性)
「全てにおいて、やる気もなく何もやりたくなくて動きたくもなく布団から出たくない時がありました」(30代男性)
などのコメントが寄せられました。主に連休の反動やから、今まで意欲的に取り組んでいたことに対する気持ちが急に失せてしまう様子がうかがえます。
落ち込みやだるさも主な症状
2位は「気持ちの落ち込み」(188票)、3位は「身体がだるい」(178票)と続きました。
「不安やイライラなどネガティブな感情が強くなり、些細なことでイラついてしまったり、悲しい気持ちも強くなり、休憩中に1人になると泣いてしまうこともありました」(40代女性)
「身体がだるくて少しのことで疲れてしまうので出勤するだけで疲れてしまった。仕事に対していつものパフォーマンスが出せなかった」(50代男性)
気分の落ち込みから、集中力の低下やイライラ、身体的な疲労感も伴うようです。そのため仕事の生産性が落ちてしまうケースも少なくありません。
症状の改善は1ヶ月程度が最多
一方で、多くの人は比較的短期間で症状が改善したようです。
「1週間程度」が35.4%、「1ヶ月程度」が46.3%と、約8割の人が1週間~1ヶ月で症状が落ち着いたことがわかりました。
ただし、「3ヶ月程度」は12.9%、「半年程度」以上が6.2%と、長期化する例もあることから注意が必要です。
「無理をしない」「リフレッシュする」が大切
五月病を乗り越えるためには、まず無理をせず、体調管理を心がけることが重要とのコメントが。
「少しでもおかしい、と感じた時は無理をしないようにしました。1時間で数回別のことでイラッとした時は、いつもの自分ではない、とわかったので、その時は早めに仕事を終わりにして帰ったり、お風呂に入ったらすぐに眠るようにしました」(回答者)
また、趣味や運動などでリフレッシュを図ることで、気分転換を図ることも有効な方法のようです。
「休みの日は気分転換で友達と遊んだり、自分の好きなことを家で好きなだけ楽しんだりなどして過ごし乗り切った」(回答者)
症状が重い場合は医療機関の受診を
上記のような自分なりの対処法を試すことはもちろんですが、症状が重い場合や長期化する場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
「頭痛がひどかったので病院でお医者さんに相談してお薬をもらいました。薬が効いたのか気が付いたら収まっていました」(回答者)
「上司に相談し、その時はお休みをいただくことが出来ました。お休み中は念の為心療内科にかかり、お守り程度で薬を貰いましたが、飲まなくても休み中は元気で過ごしていました」(回答者)
▼調査概要
調査内容:「五月病の症状・乗り越え方」に関するアンケート調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年04月19日~2024年04月22日
調査人数:311名
対象者 :五月病の経験のある方
▼アンケート属性
■性別
・男性 99名(31.8%)
・女性 212名(68.2%)
■年代
・10代 2名(0.6%)
・20代 41名(13.2%)
・30代 119名(38.3%)
・40代 97名(31.2%)
・50代 44名(14.1%)
・60代以上 8名(2.6%)