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生き方

40歳になったら言ってはいけない「3つの言葉」

松浦弥太郎

2012年11月14日 公開 2022年12月27日 更新

松浦弥太郎

40歳から禁句にしたい3つの言葉

 70歳をピークにするには、邪魔になる考えを捨てていく必要もあります。そのためにはまず、普段、うっかり使ってしまいそうな、言葉使いに注意しましょう。

なにげない言葉でも、知らず知らずに自分を蝕む呪文になることもある。だから、「禁句にしたほうがいいな」と僕が感じているものを3つ紹介します。

1つ目の禁句は、「僕はそういうことをやらない」。

自分がなにをするかしないか、型に嵌めてしまっている発言です。人づきあいにせよ、仕事のやり方にせよ、自分なりに工夫してうまくいき、流儀ができてくる40歳だからつい口にしがちな言葉ですが、今日から忘れてしまいましょう。「これまでの流儀」を繰り返していたら、新しいドアは開きません。

2つ目は、「ごめん、私にはわからないから」。

今までになかった知識や文化、新しいテクノロジー。なにもかも受け入れる必要はありませんが、「わからない」とシャッターを閉じたとたん、学ぶチャンスが失われます。学ぶことをやめたとたん、その人は老い始めるように感じます。

3つ目は、「人生なんてこんなもんだ。今のままでいい」。

結婚して子どもがいて、家のローンがあとどのくらい。会社での先行きも生涯賃金もわかっている。「もう先はすべて見えた。あとは子どものためになることと、ちょっとした楽しみを見つけながら生きればいい……」。30代後半くらいから、いろいろなことを投げてしまい、あきらめ気分になる。言葉は悪いですが、やさぐれている人すらいて、実に悲しいと感じます。

さて、あなたはどうでしょう。ときどき点検してみてください。

自分の流儀ができることは悪いことではありませんが、要はバランス感覚です。これまで培った流儀と新しいこと、両方を備えていくのが40歳からの人生を輝かせる秘訣ではないでしょうか。

自分が蓄積してきたことに固執するのではなく、新しいものをとりいれることで、さらに磨いてぴかぴかにする。その輝きを、今後はまわりの人のために役立てていく。

そういう生き方をしたいと思っているから、僕はこの3つの言葉に注意しています。

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