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「すぐやる力」は片づけで手に入る...必要以上モノを増やさない、納得の好循環とは

三上美幸(おうち起業コンサルタント)

2025年06月11日 公開

「すぐやる力」は片づけで手に入る...必要以上モノを増やさない、納得の好循環とは

先送りにするほど、物事はうまくいかない...こう指摘するのは、おうち起業コンサルタントの三上美幸さん。三上さんはかつて自分に自信がなく、うつ病を発症した経験があります。30歳で一念発起して起業すると、そこから年商2億円を達成するまでに。

そんな三上さんが「すぐやる」ことの大切さを説いた著書『結局、「すぐやる人」がうまくいく』から、先送りグセが消える整理整頓のコツについて紹介します。

※本稿は、三上美幸著『結局、「すぐやる人」がうまくいく』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです

 

必要なものとほしいものに分けて、必要なものだけを買う

モノを増やすと片づけが大変になるため、できるだけ慎重に選びながら買い物をすることが重要です。

ポイントは、「必要なもの」と「ほしいもの」を明確に分けること。必要なものは買い、ほしいものはできるだけ買わないようにします。ただし、自分がこれだけは譲れないと思えば、買ってもいいと思います。

私は洋服が好きなので、洋服に関しては「いいと思ったら買う」という基準で選ぶことが多いです。ただし、極力モノを増やさないように、以下のようなルールをつくっています。

●冬のコートは2着まで
●ジャケットは2着まで
●似た大きさのカバンは買わない(大・中・小で最大でも3つまで)
●ブーツは1足
●パンプスは2足
●サンダルは1足
●新しいものがほしくなったら、古いものを売るか捨てる

洋服や靴、カバン以外のものに関しては、必要性を感じない限り購入しません。必要性のあるものも、厳選したものだけを持つようにしています。

「片づけるのが大変だからモノを増やさない」という意識が芽生えたのは、20代の頃です。10代の頃は、UFOキャッチャーのぬいぐるみを大量に集めたり、ゲームソフトがたくさんありました。しかし、数度の引っ越しを経て、モノの管理の大変さを実感し、だんだんとモノを増やさないようになっていきました。

 

モノを買うと必ず管理の手間がついてくる

モノを買うと、もれなく管理の手間がついてきます。

ドレスを買えば、着たあとにクリーニングに出さなければならないし、保管のためのスペースも取り、虫よけの防虫剤も用意する必要があるでしょう。それなりに経費もかかり、場所も取ります。

新しい食器を買えば、きれいに保つための洗剤もいるし、置く場所を確保する必要があります。管理できないと、汚れたものが部屋に増えたり、家の中のあちこちにそのまま置いておくことになり、部屋が片づきません。

私はそもそも面倒なことはしたくない性質です。そのため、管理が必要なモノを増やさないようになったのです。

私がモノを増やさないために行っている工夫をお伝えします。

【モノを増やさないための工夫】

●気に入ったものを長く愛用する
一度気に入ったものは長く使う。特にカバンや靴は、かさばるのでなるべく買わない、増やさない。

●レンタルやサブスクを活用する
頻繁に使わないものに関しては、購入ではなくレンタルを活用。仕事用のカバンやパーティードレスなどは、サブスクリプションサービスを利用して管理の手間を省く。そうすることで、流行に合わせたアイテムを持ちつつ、収納スペースを圧迫することなく快適に過ごせる。

●使わなくなったものはどんどん処分する
洋服はもちろん、2~3年使わないものはどんどん処分する。

●そもそも買わない
モノを買うときには、それにどんな手間がついてくるかを十分イメージしてから購入する。管理やお手入れが大変なもの、置くスペースを取るものは、極力買わない。

モノを増やすことは簡単ですが、それを管理することは意外と大変です。片づけの手間もかかります。余計なことに時間を取られては、すぐに行動ができません。

そのため、「本当に必要なものだけを持つ」ことを意識します。必要なものは厳選し、気に入ったものは長く使い、レンタルやサブスクを活用することで、快適な生活空間を維持するようにしています。

自分に合った収納ルールをつくることで、日々の管理がスムーズになり、無駄なストレスを減らすことができます。

 

完璧を求めず、わかりやすく整理する

片づけといっても、完璧に整理整頓する必要はありません。

私の仕事空間も、きっちり片づけられているかというと、決してそうではありません。大切にしているのは、見た目の美しさではなく、どこに何があるのかを把握し、スムーズに必要なものを取り出せる状態を保つことです。

必要なものをすぐに見つけられれば、すぐに行動ができ、時間のロスもストレスも軽減されます。要は、「自分が管理しやすい環境」に整えられていればそれでOK。

仕事や生活の効率を上げるためには、無理のない整理整頓のルールをつくることがポイントになります。

【無理のない整理整頓のポイント】

①定位置を定める
モノの配置を決める際には、自分の動きに合わせたルールをつくることが大切。領収書は特定の場所にまとめる、支払明細は月末用のフォルダに保管するなど、用途ごとに定位置を決めると、探し物の時間を減らせる。バッグは出かけるときに使うので、部屋のドア近くに置いておく。動線を意識すると、配置を決めやすい。

②必要最低限の整理でOK
整理整頓が苦手な場合、最初から完璧を求めるのではなく、「どこに何があるかわかる状態」を目指せばいい。細かく分類するのではなく、ざっくりと「資料はとりあえず、このダンボールの中」のように決めていい。続けやすい方法であることが大切。

③書類は月に一度見直す
書類は月に1回程度整理。税理士に依頼しているのであれば、渡すタイミングで整理するようにすれば、無理なく習慣化できる。置く場所さえ決めておけば、大がかりな片づけをする必要がなくなる。

④スマホやパソコンのデータ整理も定期的に行う
物理的な片づけだけでなく、スマホやパソコンの整理も習慣にする、特にスマホは頻繁に使うため、空き時間を利用して不要なデータを削除することで、ストレージの圧迫を防げる。

⑤洋服は2~3年を目安に整理する
洋服は、2~3年着ていないものを基準に処分。アパレルの業界では流行が2~3年で変わるため、それ以上経過した洋服は着る機会が減る傾向にある。着なくなった洋服は、まとめて買い取りサービスへ。

⑥季節ごとの衣替えはしない
私は衣替えのように、季節ごとにモノを出し入れする作業が苦手なため、なるべくその手間を減らす工夫をしている。ウォークインクローゼットにすべてかけておき、右側が半袖で左側が長袖というように、オールシーズンいつも洋服が出ており、出し入れのストレスを軽減。

片づけが苦手だからといって、無理にモノを減らしてミニマリストになる必要はありません。

大切なのは、不要なものを減らしつつ、自分が快適に使える状態を保つことです。カバンなどのかさばるアイテムは増やしすぎないように意識するだけでも、空間がスッキリします。

もし片づけに悩んでいるなら、まずは小さなエリアから試してみてください。「今月はこのコーナーだけ」と、部屋の一角だけでも全然OK。整理整頓を無理なく習慣化し、快適な環境をつくりましょう。

 

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