汗はかきすぎない方がいい? 「血流を整える」ため、やめるべき5つの不健康習慣
2025年07月29日 公開
血流改善と聞くと、悪い生活習慣などによってドロドロになった血をサラサラにするイメージをもつ方が多いでしょう。しかし、ほとんどの女性は血の不足によって、血流が悪くなっています。
血流が悪くなると、病気未満の「なんとなく体調が悪い」状態が慢性化し、やがて心身のあちこちに不調が出てきます。たっぷりの血流を身体のすみずみにまで行き渡らせることが、すこやかな毎日につながります。(取材・構成・文:クリエイティブ・スイート)
※本稿は、『くらしラク~る♪』2024年8月号より内容を抜粋・編集したものです
血流たっぷりになるまでの3ステップ
血流改善の道のりを、3段階に分けて紹介します。
【ステップ1】血をつくる
しっかり血をつくることが、血流改善への第一歩。私たちの身体は、食べたものから血の原料になる栄養素を吸収するため、胃腸のはたらきが重要になってきます。胃腸の健康を保ち、血の原料になる食材を積極的にとることが大切です。
【ステップ2】血をふやす
血をつくる環境が整ったら、次は量をふやします。とくに女性は、月経によって毎月血を失っため、慢性的に血が不足する方が多いのです。月経痛や更年期障害など婦人科系の不調に心当たりのある方は、血の量が不足している可能性があります。
【ステップ3】血をながす
血の不足を解消しただけでは血流改善とはいえません。つくり、ふやした血を全身にながしていきます。足のむくみや未端の冷えが気になる方は、うまく血がながれていないかも。腹式呼吸や軽い運動をこころがけると、血流改善につながります。
3段階に分けて解説しましたが、どれか1つだけを選ぶのではなく、3つ全てに取り組むことが大切です。また、血流改善は一朝一夕でできるものではありません。日常の習慣を血流改善によいものに変えて、じっくり取り組みましょう。
この5つをやめよう!
「健康のために」「習慣だから」とやっていることが、じつは血流改善への道を阻んでいるかも。「これはNG!」という行為を5つ紹介します。
<血をつくるために>【STOP1】おなかがすいていなくても食べる
おなかがすいて仕方ないという方はいいのですが、「あまりおなかがすいていないけれど、食事の時間だから(習慣だから) 食べている」という方は、無理して食べるのをやめてみましょう。
おなかがすいていない、ということは前に食べたものの消化が終わっていない、ということ。消化器官ががんばってはたらいているところに、次々と食べ物を送り込んでしまっては、仕事量が多すぎて栄養素の吸収が満足にできません。
極端に遅い時間に夕食をとるのも避けたいところ。睡眠中は消化器官も休みますから、満足に消化できないまま朝を迎えることになります。また、逆流性食道炎を引き起こしてしまうおそれも。1回の食事量を減らしたり、おなかがすいていないときは思い切って1食抜いたりするのもいいでしょう。
空腹を感じるのは、胃腸が正常にはたらいている証拠です。
<血をつくるために>【STOP2】ほうれん草をいっぱい食べる
血をつくるためには「鉄分をたくさん含んでいるほうれん草を食べるのがいい」と思っている方が多いのでは?しかし、残念ながら現在店頭に並ぶほうれん草は、昔のように鉄分を豊富に含んではいません。原因ははっきりしないのですが、品種改良やハウス栽培の影響からか、鉄分含有量が大幅に減少しているのです。
ほうれん草の代わりにおすすめしたいのが鶏肉です。鉄分含有量は同じくらいですが、鶏肉に含まれる鉄分のヘム鉄には、非常に吸収されやすいという特徴があります。料理に使いやすく、ヘルシーな点でも優秀な食材です。
<血をつくるのによい食材>
・鶏肉(部位はどこでもOK)
・旬の野菜(季節の野菜は栄養素が豊富)
<血を増やすために>【STOP3】1日2リットルを目標に水を飲む
1日に2リットルなどの目標量を決めて一生懸命水を飲む方がいます。しかし、食事と同じで「飲みすぎ」はよい結果をもたらしません。
漢方の世界では体内の水分が過剰な状態を「痰湿(たんしつ)」といいます。水分が多い、と聞くとよいことのように感じますが、実際は余分な水分が体内でへドロのように変化し、胃腸にダメージを与え、むくみや冷えを引き起こしてしまうのです。
一般的に、1日に飲み物からとるべき水分量は1.2リットル程度といわれます。とはいえ、個人差がありますから、厳密に1.2リットルを守らなくてはならないというわけではありません。やはり一番大切なのは自分自身の感覚です。目安より少なくても「もう飲みたくないな」と思ったら、それがあなたの適切な水分量なのです。
<血を増やすために>【STOP4】遮光カーテンで寝室を真っ暗に
血流をふやすためには、良質な睡眠も不可欠です。真っ暗じゃないと眠れないからと、寝室に分厚い遮光カーテンを引いている場合、逆に睡眠の質を悪くしているかもしれません。
問題は夜の暗さではなく、朝日の入り方にあります。人間の身体は朝日を浴びると体内時計がリセットされ、夜になると自然に眠気を感じるようにできています。朝になっても真っ暗な部屋で目覚めると、体内時計がくるってしまい、夜になっても眠気を感じず、寝つけなくなるのです。眠る前に遮光カーテンを開けて、レースのカーテンから自然に朝日が入るようにしておきましょう。
<血を流すために>【STOP5】サウナやホットヨガでがっつり汗をかく
ジムに通ったり、サウナで汗をながして「整う」ことを習慣にしている方もいるでしょう。適度な筋トレやヨガなどの運動は、十分にふやした血を全身に行き渡らせるのに適しています。
しかし、過度に汗をかく「サウナ」や「ホットヨガ」はあまりおすすめしません。なぜなら、汗は血からできているからです。ただでさえ血流が不足しがちな女性にとって、限度を超えて大量に汗をかくことは、身体にあまりよい結果をもたらしません。
また、そうした大量に汗をか<行為と同様に避けたいのが、「動かずずっと同じ姿勢でいる」ことです。とくに、長時間デスクワークでパソコンに向かっている方などは、呼吸も浅くなりがち。呼吸が浅くなれば、血を心臓へと送り返す働きが弱まってますます血流が悪くなります。意識的に身体を動かし、深い呼吸をこころがけることが重要です。
暑さと冷えでぐったり...真夏の過ごし方Q&A
「災害級の暑さ」が続くこれからの時季。暑い季節を乗り切るためのポイントを紹介します。
Q 冷房との上手なつきあい方が知りたい!
A 冷房をつけると冷えが気になるけれど、つけずに過ごして熱中症になるのも怖いですよね。昼間はこまめに上着を脱ぎ着したり、風が直接当たらないところへ移動したりして、ある程度調整が可能かと思いますが、問題は就寝中。熱帯夜の増加で就寝中に熱中症になる方も増えています。
冷房をつけると冷えすぎて眠れないという方は、寝室の隣の部屋で冷房をつけて、扉を開けておくといった使い方を。冷房の性能も向上しているため、部屋が狭いと冷えすぎてしまうことがあります。冷やす面積を広げて冷え方をゆるやかにすれば、快適に眠れますよ。
Q 夏バテと血流には関係がありますか?
A 蒸し暑くなってくると体調が悪くなる場合、根底には血流不足が隠れていることが多いです。暑くなって血管が広がり、血圧が下がることで、だるさやふらつきにつながります。血がたっぷりあれば、夏バテしにくくなるのです。毎年体調を崩すという方はとくに、意識して血をつくり、ふやしましょう。
Q 血流にいい服装ってありますか?
A 漢方の世界では、夏は「解放・発散」の季節とされています。体温調節がしやすく、血流を阻害しないという意味で、しめつけのきつい服は避けたいですね。
また、夏場に多いのが冷房による足元の冷えです。冷えが気になる方は、サンダルなどをなるべく避けて、靴下を上手に活用しましょう。
【堀江昭佳(ほりえ・あきよし)】
出雲大社参道で約100年続<老舗漢方薬局の4代目。薬学部を卒業後、薬剤師となったのち、対症療法中心の西洋医学とは違う、東洋医学・漢方の根本療法に魅力を感じ、方向転換する。著書に『血流がすべて解決する』(サンマーク出版)など。
![PHPくらしラク~る♪2024年8月号 [頑張りすぎなくてOK コレをやめたらうまくいった!]](/userfiles/images/book2/B0D7DB46NG.jpg)







