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相続した築50年の家をどうする? 青木さやかさんがプロから学ぶ「実家じまい」の現実

青木さやか(タレント)

2025年12月25日 公開

相続した築50年の家をどうする? 青木さやかさんがプロから学ぶ「実家じまい」の現実


青木さやかさんと、ファイナンシャルプランナーの坂本綾子さん

祖父母や親が住む家を、いつか相続したら...。いざ向き合おうとすると戸惑ってしまうものです。青木さやかさんも、97歳の祖母が暮らす築50年の家を相続したことで、「住むのか、貸すのか、売るのか」という判断に迷い始めました。そこで話を聞いたのが、実家じまいを経験したFPの坂本綾子さんです。

多くの人が抱える"実家のこれから"を考えるヒントを、書籍『貯蓄が苦手な人こそ読んでほしいお金の第一歩 お金まわりを見直したら人生が変わった』より紹介します。

※本稿は、青木さやか著『貯蓄が苦手な人こそ読んでほしいお金の第一歩 お金まわりを見直したら人生が変わった』(日経BP)より内容を一部抜粋・編集したものです

 

実家仕舞いを経験したばかりの坂本先生に根掘り葉掘り聞く!

私には固定資産税を払っている家が2軒ある。1つは都内の自宅マンション。もう1つは97歳の祖母がひとりで住んでいる愛知県の一軒家。母が他界し、祖母が住んでいる家を私が名義上相続した。

52坪築50年。二階建ての5LDK。大きな庭には木や野菜、花がたくさん植えられている。駐車場つき。祖母にはいつまでも元気でいてほしいが、祖母が住まなくなったら、この家どうするの? 残しておきたいが、誰も住まないとなると庭は即大変なことになるだろうし、家も朽ちる。

私が住むのか? 地元に戻る選択肢は? ないことはないが、この家に住むとなると、リフォームは必須。大体、部屋数、多すぎ。貸すという選択肢もあるのか。あとは売るということか。寂しいし、心が痛む。ちょっと待って。心が痛むも何も、そもそも売れるの?

松本明子さんは実家仕舞いで逆に大きなお金を使ったはず。そんなパターンもあるのだ。他人事じゃあなさそうだ。

 

売る場合は最低でも3社には査定してもらう

【坂本】住むつもりがないのなら、売るか貸すかの2択です。他人にお金を払ってもらって、貸せるかどうかは入居者を募集してみないと分かりません。貸すと大家さんになるわけで。不具合が起きたら家を直す義務があります。もちろん貸して定期的に家賃収入を得るという選択肢もありですが、簡単なのは売ることでしょう。

【青木】ふむふむ。

【坂本】売るとなると、まずは最低3社くらいに査定してもらうのがいいでしょう。

【青木】比べたほうがいいわけですか?

【坂本】私も実家仕舞いした際、家を売ることができましたが、査定してもらった不動産業者の中には0円と言ってくるところもありました。

【青木】え、そんなに違うものなんですね。

【坂本】自分の味方になってくれる不動産業者を見つけることが重要。買い手ではなく、売り手のさやかさんの味方になってくれる人を。買い手と売り手どちらも囲い込もうとする、いわゆる「両手」でやる不動産屋さんはあまりおすすめしません。

【青木】はい。

【坂本】おばあさまが現在お住まいでも査定はできますよ。

【青木】資産の価値を知っておくことは必要ですよね。祖母と話し合ったほうがいいだろうか。なんとなく、その話題、出しづらいなあ。

 

相手と交渉してくれる不動産業者が大事 信頼できて、味方になってくれる業者を

【青木】ところで先生は東京に住みながら熊本のご実家を売却されたわけですが、大変でしたか?

【坂本】母がまだ元気な頃から、売却は決めていました。さみしいという気持ちはありましたが、母が施設に入ったあと、誰も住まなくなった家を見に行って、雨漏りしているのを見た時に手放すしかないと思いましたね。

【青木】いずれ故郷に帰ろうという気持ちはなかったんですか?

【坂本】ありませんでした。

【青木】よし売ろう! と思ってから売却までどれくらいの日数がかかりましたか?

【坂本】売却を決めたのは2023年の10月、業者さんが決まったのが24年2月、業者さんと5回くらいリモートでやり取りをしました。そんな中、母が24年3月に亡くなりました。業者さんは東京の方でしたから、8月に一緒に熊本に行って、2日間で買い手の内見や家の片づけ、すべて終わらせました。売却のために実家に足を運んだのは、その一度だけです。

【青木】段取り上手ですね。熊本の物件を売るのに東京の不動産業者さんに頼まれたんですね。地元の業者に頼むものだと思っていました。

【坂本】どちらに頼んでもいいんですよ。打ち合わせならリモートでもできますから。信頼できて、自分の味方になってくれる、買い手の不動産業者といわばうまく〝代理戦争〞してくれる方を選ぶ。これに尽きます。ただし、業者さんの情報やアドバイスをもとに最終的に判断して行動するのは自分自身です。

【青木】勉強になりました。

実家仕舞いの最初の3ステップ

青木:さて。ひとりごとだが、祖母が住む家がなくなると故郷に戻る家がなくなる。祖父母が建て、母が育った家。手放すのは薄情かと。いや違う。薄情と思われるのでは。いけないいけない、地元に戻るとついご近所さんの目を気にするクセが。すぐうわさになるんだもの。ま、それが田舎の良さか!

 

プロフィール

青木さやか(あおき・さやか)

タレント

1973年愛知県生まれ。名古屋学院大学外国語学部卒業後、フリーアナウンサーを経てタレントに。2003年に「どこ見てんのよ!」の決めゼリフで大ブレイク。07年に結婚、10年に出産、12年に離婚。俳優、エッセイストとしての活動の幅を広げる。『50歳。はじまりの音しか聞こえない』(世界文化社)ほか著書多数。

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