青木さやかさんの著書『50歳。はじまりの音しか聞こえない』(世界文化社)が発売されました。本書は50歳目前で経験した失恋や、人生についてなど、これまでの反省道を綴った1冊。
渋谷HMV&BOOKS SHIBUYAにて行われた出版記念のトークイベントでは、出版にあたっての思いや、自身の恋愛について話しました。
人生で初めてオトコ問題に真剣に取り組んだ
これまでに肺がんや母の死、いくつかの大変な経験をしてきた青木さん。50歳という節目を迎え、過去に傷つけてしまった人たちに謝りたいという気持ちが湧いてきたといいます。
「謝りたいけど、謝るのにも期限がありますから。何年も前のことを謝るわけにはいかず、相手には伝えませんでした。その代わりに、生き方を変えはじめました」
一方、自身の中にある"矛盾への自覚"も包み隠さず明かします。
「40代で失恋を経験して、自分の心の中の見たくない部分をじっくり覗きました。なんで男性と付き合うといつもこうなってしまうのか...人生で初めてオトコ問題に真剣に取り組んだので疲れましたね(笑)。
反省道として5年間、自分の中で作った生き方のルールを守って生きてきました。それにもかかわらず、失恋した相手の男性への憎しみの気持ちは依然としてありました。いまも吹っ切れているかというと、まだ許せない気持ちがあります」
これまでの生き方を変えても尚、過去の恋愛からは完全には立ち直れていないと打ち明けました。
50歳になって変化した生き方
尊敬する先輩たちが歳を重ねることが楽しいと言っていても、青木さん自身は「40代までは歳をとるのが嫌だった」と言います。しかし50歳を迎えてその思いが変化したのだとか。
「50歳になって生きることが楽になってきました。それは自分自身のことがよくわかってきたからだと思います。私はこれをすると嬉しいな、これをすると傷つくな...と具体的なことがわかってきたんです」
自分自身の感情を理解することが、生きやすさにつながると話す青木さん。著書を手に取った年下の女の子たちが何かにつまづいた時、私の「反省道」が生き方のヒントになればいいなと顔をほころばせました。