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仕事の成功を呼び込む呼吸法

松本幸夫(人材育成コンサルタント)

2013年04月17日 公開 2022年12月21日 更新

3分間の成功呼吸法

 成功者と呼ばれる人は、みな行動力があります。行動力の源泉は「気」です。そして、この気を十分にチャージしてくれるのが力強い呼吸です。言葉を換えれば、「鼻息が荒い」ということで、ビジネスでバリバリ活躍するような人は、この力強い呼吸をしています。

 前にもお話ししましたが、断定的に言いきると、自然に力強い呼吸になります。つまり、成功者の多くは断定的にものを言う人だといえます。「大丈夫です!」「必ず成功します!」「売り上げが必ず伸びます!」と断定することが、力強い呼吸の素なのです。

 ここでは、「ウッジャイ」と呼ばれる成功者の呼吸法を紹介しましょう。「シャイ」というのは、挨拶に由来するといわれます。挨拶は、通常、大きな声でハッキリと行いますね。この呼吸は大きな音を出すため、この名がついたといわれているのです。また、声門(左右の声帯のあいだにある空間)を一時的に閉じる、つまり、止息を行うのがポイントです。

 まずは、あなたの成功イメージを脳裏に浮かべます。成功といっても、人それぞれ定義は異なります。あなたの価値観に合った、なりたい自分を心のなかに浮かべてください。そして、この呼吸法で成功者になれると思いながら行うのです。

 永遠の美や若さを保つのは、ヨガではのどのあたりの「ビスダチャクラ」という、副甲状腺に位置する部分です。ここはホルモンをコントロールする場所で、このあたりを意識しながら、この呼吸法を行います。

 邪気(息)を吐き出して心を軽くし、そのあとにゆっくりと、お腹、胸、肺の上部と、すこしずつ「気」が入ってくるイメージで息を吸います。息がいっぱいになったら、親指と人差し指で鼻孔を閉じます。

 ここで止息ですが、無理をせずに、1~2秒間からスタートしてください。

 左の鼻孔だけ指を離して、息を吐きます。このとき、音を出してみましょう。鼻息の荒い、強い成功者の音です。そのあと、再び左の鼻孔から吸い、両鼻孔を閉じ、止息。次に、右の鼻孔の指を離して、息を吐きます。再び右の鼻孔から吸って、両鼻孔を親指と人差し指で押さえて止息。

 つまり、止息→左鼻孔から吐く、左鼻孔から吸う→止息→右鼻孔から吐く、右鼻孔から吸う→止息→左鼻孔から吐く、を繰り返すのです。1日3分間で、成功意識が養われます。

 

松本幸夫(まつもと・ゆきお)

人財育成コンサルタント、ヒューマンラーニング代表

1958年東京生まれ。幼少より、あがり症で悩み、本書『人生がうまくいく呼吸法』で披露した呼吸法の実践で克服する。「呼吸法で人生が変わる」がモットー。
年間10冊の著書を出版し、160冊を超す著書は、アジアでも翻訳されベストセラーになる。
『仕事が10倍速くなるすごい法』(三笠書房)、『図解スティーブ・ジョブズのプレゼン術』『中村天風に学ぶ』(以上、総合法令出版)、『アガリ症を7日間で克服する本』(PHP文庫)などベストセラー多数。近著に『納得しないと動かない症候群』(フォレスト出版)がある。


<書籍紹介>

人生がうまくいく「呼吸法」 
体と心を整え、仕事、人間関係も好転

松本幸夫 著
本体価格 1,300円   

呼吸の質が、人生を左右する! 心身の疲れをとる、発想力を高める、イキをあわせて人間関係を円滑にするなど、様々な呼吸法を紹介。

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