ホーム » 生活・健康 » [KOBA式]体幹トレーニング まず「ドローイン」を覚えよう

[KOBA式]体幹トレーニング まず「ドローイン」を覚えよう

2015年05月16日 公開

木場克己 (プロトレーナー)

《 PHP文庫 『「体幹」を鍛えるとなぜいいのか?』より》

 

サッカー日本代表・長友選手のトレーナーが説く体幹トレーニング

 

体幹とは体のどの部分を指す?

★ 頭、手足を除いた胴体部分を体幹と呼ぶ

 ここ最近、「体幹」という言葉をよく耳にし、気になっている方も多いのではないでしょうか。そもそも体幹とは、具体的に体のどの部分を指すのかご存知ですか?

 体幹とは、頭と手足を除いた胴体の部分を意味し、胸部、腹部、腰部、背部の4つで構成されています。そして、これらに関係する筋肉を強化することを一般的に、体幹トレーニングと呼んでいます。

 体幹は、動いているときの動作だけでなく、「立つ」「座る」「歩く」といった人間が姿勢を維持するうえで重要な働きを担っています。樹齢何百年というような幹の太い樹木を想像してみてください。太くて立派な幹は、年輪をみるとわかるように中心部から外部に向かって、何層もきれいにバランスよく厚く重なっています。そして、その中心部がしっかりしていると、樹木はまっすぐに美しくそびえたつことができるのです。

 そして、人間でいうところの中心部、つまり幹は、主に背骨から腰にあたる脊柱です。その太い骨の周りにある体幹部の筋肉をしっかりと鍛えて固めることで、これらの骨が安定し、正しい姿勢を維持できます。

 体幹部の骨組みの中心は、緩いS字カーブを描く脊柱です。上から見ていくと、頭蓋骨を支える首の骨である頚椎、その下に12個の骨からなる胸椎、そして腰の骨にあたる腰椎で形成されており、体幹部の安定に重要な役割を果たす骨盤へとつながっています。体幹トレーニングによって、脊柱を正しいS字カーブに維持しなければなりません。

 しかし、何らかの要因でこの脊柱が必要以上にゆがんでしまうと、その結果、肩こり、腰痛、猫背、頭痛といったさまざまな体の不調、さらにはケガにつながります。ですから、体幹強化による正しい姿勢の保持こそ、体幹トレーニングの基本といえるでしょう。

 

体幹部は、すべての動作のスタート地点

★ 動作時にまず体のどの部分が動く?

 皆さんは、たとえば床に落ちているゴミを拾おうとしたとき、初めにどの部分の筋肉が動いていると思いますか?

 「拾うという動作だから、腕や手だろう」

 「まず屈まなければいけないから、ヒザじゃないか?」

 正解は、体幹部です。モノを拾う動きに限らず、人間が行うすべての動作は、体幹部の筋肉が動き、それに連動して手足が動いているのです。

★ 体幹はパワーを手足へと伝えるキーステーション

 これには理由があります。歩く、走る動作を思い浮かべてみてください。いずれも、どちらかの足を前に出すと同時に、反対側の腕を後ろに振っていますね。このように人間の体は、上半身と下半身が常に連動して動きます。足を出すときは太ももを引き上げるために腰部の筋肉が、腕を振るときには背部の筋肉が働きます。いずれも体幹部の筋肉です。このように上半身と下半身の中間点にあたる体幹部の筋肉が機能して、動作が成り立っています。

 この仕組みは、スポーツにおいても同じです。体幹部の筋肉を強化すれば、下半身で生まれたパワーは手足へと最大限に伝わり、パフォーマンスアップにつながるのです。

次のページ
まずは体幹トレーニングの基礎「ドローイン」を覚えよう >



関連記事

編集部のおすすめ

筋トレのメリット 食べても太りにくい身体になる?

荒川裕志(国立スポーツ科学センター)

体を錆びさせない生活術/南雲吉則

南雲吉則 (医学博士)

免疫学の世界的権威が教える “「ちょい悪」健康法”

安保 徹 (医学博士)

「脳の疲れ」がスーッととれる!“癒しホルモン”オキシトシンの増やし方

有田秀穂(東邦大学医学部教授)

メンタルヘルスの「新常識」

山本晴義(横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンターセンター長)

『龍使いになれる本』10万部超の著者大杉日香理と歴史NO.1雑誌『歴史街道』 編集長と行く! 香取神宮 日帰りバスツアー

WEB特別企画<PR>

WEB連載

アクセスランキング

WEB特別企画<PR>

WEB連載

『龍使いになれる本』10万部超の著者大杉日香理と歴史NO.1雑誌『歴史街道』 編集長と行く! 香取神宮 日帰りバスツアー
  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする

ホーム » 生活・健康 » [KOBA式]体幹トレーニング まず「ドローイン」を覚えよう

×