2026年上半期のビジネス書は何が読まれた? ベスト10から見えたビジネスパーソンの本音
2026年06月30日 公開
本の要約サービス「flier(フライヤー)」を運営する株式会社フライヤーは、2026年上半期(集計期間:2025年12月1日~2026年5月15日)におけるビジネス書の人気ランキングを発表しました。累計会員数が131万人を突破した同サービスの閲覧数をベースにしたこのランキングは、まさにいま、ビジネスパーソンが何を学び、何に悩んでいるのかをリアルに映し出す鏡といえます。
今回のランキングから見えてきたのは、AI時代だからこそ際立つ「コミュニケーション力」の重要性と、現代ビジネスパーソンの「疲れやストレスへの葛藤」でした。
2026年 最も読まれたビジネス書ランキング
本ランキングは、flierの有料会員を対象に、スマホアプリおよびウェブのアクセス数(紹介書籍の要約閲覧数)を合算し順位付けしたものです。集計期間は、2025年12月1日~2026年5月15日です。
【順位:『書籍名』(著者名/出版社名)】
1位:『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉/ダイヤモンド社/2023年)
2位:『体力おばけへの道』(澤木一貴、國本充洋(監修)/KADOKAWA/2025年)
3位:『24時間が変わる朝の30分』(吉武麻子/大和書房/2025年)
4位:『コミュ力が高い人が話しながら意識していること』(安達裕哉/日本実業出版社/2026年)
5位:『考えてはいけないことリスト』(堀田秀吾/フォレスト出版/2026年)
6位:『すぐやる人の小さな習慣』(大平信孝、大平朝子/三笠書房/2025年)
7位:『億までの人 億からの人』(田中渓/徳間書店/2024年)
8位:『脳科学でわかった 仕事のストレスをなくす本』(西剛志/アスコム/2025年)
9位:『面倒な仕事が一瞬で片付く 生成AIタスク爆速大全』(宮崎学/かんき出版/2025年)
10位:『頼るのがうまい人がやっていること』(有川真由美/秀和システム新社/2025年)
1位『頭のいい人が話す前に考えていること』の著者・安達裕哉さんのコメント

フライヤー上半期ランキング1位という嬉しい知らせをいただき、ありがとうございます。昨年に続いての受賞ということで、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。
本書で伝えたかったのは、「賢く見せる話し方」ではなく、「話す前にきちんと考える」というシンプルな姿勢です。一呼吸おいて自分の言葉を、相手の目線で選ぶことの価値は、ますます高まっているように感じています。
本書に触れ、そこから「もっと深く読みたい」と思ってくださった方が一人でもいらっしゃるなら、著者としてこれ以上の喜びはありません。読者の皆さま、フライヤーの皆さまに心より感謝申し上げます。
フライヤー編集部による「ビジネス書」「著者」ランキング総評
フライヤー(flier)で、2026年上半期に圧倒的に読まれたのは、なんと昨年にひきつづき『頭のいい人が話す前に考えていること』でした! 4位『コミュ力が高い人が話しながら意識していること』もベストセラーかつロングセラー著者となった安達裕哉さんの売行き良好書。
人間相手のコミュニケーションでは、ニュアンスのちょっとしたズレが大きな誤解につながることも少なくありません。話しているだけで「なんだかうまく頭が整理される」「話がうまく進む」というタイプの人ではそういうことが起きにくいですし、ビジネス現場でも重宝されます。話し上手ということではなく、話す前からの準備、話すときの姿勢を考え抜くことが、ビジネスにおけるコミュニケーション力につながるのです。こうしたことは、生成AIと相対するだけでは鍛えられないスキルでしょう。
また、人間相手の仕事では、気づかぬところでストレスを受けがちです。これも、一度リモート状況を経由したからこそ、より生々しく感じるようになったのではないでしょうか。ランキングには、人間的な解放感を求める声があらわれているように感じます。
2位の『体力おばけへの道』は、そもそも疲れにくい頭・身体になってしまいたいというニーズに応えたものですし、部屋トレにはじまるフィットネス再燃の波にもハマっています。5位『考えてはいけないことリスト』、8位『脳科学でわかった 仕事のストレスをなくす本』は、もとから脳にストレスを溜めないための具体的な方法を指南してくれます。
3位『24時間が変わる朝の30分』、6位『すぐやる人の小さな習慣』、9位『面倒な仕事が一瞬で片付く 生成AIタスク爆速大全』、10位『頼るのがうまい人がやっていること』といった本は、ストレスから解放された「自分時間」を豊かに過ごすために、いかに「忙しい」という気分から解放されるかを教えてくれるでしょう。
「読者が選ぶビジネス書グランプリ2026」で総合グランプリと経済・マネー部門賞に輝いた『億までの人 億からの人』は7位にランクイン。ある意味、「頭のいい人」「体力おばけ」「ストレスレスな考え方」「小さな習慣の積み上げ」といった、今回のランキングの詰め合わせのような内容ともいえそうです。








