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東進ハイスクール・安河内哲也の 「話せる人」を目指す英語勉強法

安河内哲也(東進ハイスクール 講師)

2014年02月06日 公開 2024年12月16日 更新

 

リスニング&音読の具体的な方法

 英語が話せるようになるためには、音読トレーニングが不可欠。安河内氏が特に勧めるのは、中学英語文法の教材を音読すること。中学文法だけでも日常会話は十分成り立つからだ。「きれいな発音を身につけるためには、ネイティブスピーカーの発音をマネして音読することが重要です。ネイティブの音声が付属した教材を選びましょう」(安河内氏)。

 ひと口に音読といっても、以下に挙げる4つの方法がある。「それぞれ異なる効果がありますから、毎日併行して行なってください。毎日続けていれば、数カ月後には驚くほど話せるようになるはずです」(安河内氏)。

〔1〕リピーティング
教材を見ながら、音声を聴く。1つの英文を聴き終わったら、音声を止め、教材を見ながら音読する。文の構造を覚えやすい。

〔2〕暗唱リピーティング
基本的には1と同じだが、聴き終わった後、教材を見ないで暗誦する。英文を暗記することで、聞き取った英文を頭の中で保持する能力が鍛えられる。

〔3〕オーバーラッピング
教材を見ながら、音声とかぶせるようにして読む。イントネーションが良くなる。

〔4〕シャドーイング
教材を見ないで、音声だけを聞く。音声と一拍遅れで、その音声の内容を復唱する。発音と聴覚が同時に鍛えられる。

 

 

日本人が英語を身につけるポイント

<1>ネイティブ幻想を捨てよ

日本人がネイティブのように話すのは至難の業。それを目指すと挫折する。ノンネイティブレベルで良いと割り切ろう。ネイティブレベルの発音や語彙力を持つ人は、世界でもほんの一部。大勢の人は、なまりのある発音や限られた語彙力で堂々と話している。

<2>中学英語の文法を活用せよ

英語の日常会話を分析すると、文法的には、ほとんど中学レベルの英文法で成り立っている。中学英語の文法をしっかり身につければ、日常会話の基礎はできたも同然だ。あれこれ手を出さずに、1冊の本を徹底的にやりこんだほうが、力がつく。

<3>習慣化せよ

頭で考えなくても、無意識に言葉が出てくるようにするためには、毎日短時間でも良いので、英語を学ぶ習慣をつけることが大切。コツコツ続けることで、英文や単語が記憶に刷り込まれていく。まずは毎日1分からでもOK。ハードルを低くすることで、習慣化されやすくなる。

 

 

<著者紹介>

安河内哲也

(やすこうち・てつや)

東進ハイスクール講師

1967年、福岡県生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒。大学受験生やTOEIC受験に臨む社会人の成績を短期間で急上昇させるカリスマ英語講師として知られる。TOEIC4技能すべて満点(LR+SW1,390点満点)、通訳案内士国家試験など、英語関連の資格も多数保持。著書多数。『霊感少女リサ』(ナガセ)など、英語によるライトノベルシリーズも執筆する。


<掲載誌紹介>

2014年2月号

<読みどころ>ビジネス環境が激変する中、あらゆる場面でアイデアが問われる時代になりましたが、上司や顧客から「考えろ」と言われても具体的にどう考えればよいのかわからない人も多いようです。そこで今月号の特集では、ビジネスの最前線で良質なアウトプットを出しているプロの方々の頭の中を覗いてみました。ロジカルシンキングからフレームワークまでビジネスマンの上手な頭の使い方を伝授いたします。

 

THE21

 

BN

 

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