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「涙活」発案者が語る “涙の効能” ― 泣くだけでストレスは吹き飛ぶ!

2014年02月24日 公開

寺井広樹(涙活プロデューサー)

《PHP文庫『泣く技術~一瞬でストレスを消す「涙活」入門』より》

 

涙活はこんな人・こんなときにオススメ

 

 「涙活」とは、能動的に涙を流すことで心のデトックスを図る活動のことです。(涙活公式HPはこちら

 涙活はすべての人にオススメできるものですが、とくに次のような方(シチュエーション)に大きな効果があります。

(1)ストレスのせいか、最近よく眠れない

 頭ばかりが疲れ、ストレスを解消しにくい現代社会では、なかなか寝付けない・途中で目が覚めてしまうなど睡眠に関する悩みを持つ人が増えているようです。よく眠れないと、日中の集中力も切れやすかったり、疲れが抜けなかったりしてつらいですよね。

 涙活はストレス解消に効果があり、泣き終わったあとはよく眠れます。子どもの頃、泣き疲れてグッスリ眠ったという経験を持つ人も多いのではないでしょうか?

  『ファイトクラブ』(1999年アメリカ)という映画では、不眠症に悩む主人公(エドワードーノートン)が、病気やアルコール依存症患者の自助グループに参加して、号泣することで眠れるようになったという描写が出てきます。最初は睡眠薬が欲しくて医者に頼むのですが、その医者は薬を渡さず、「こういう会があるから参加しろ」と言うんですね。自助グループにはニセ患者として参加しているわけなので、これ自体はオススメできませんが、構造としては「涙活」に似ています。

 つらいことがあっても頑張っている人の姿を見て共感の涙を流し(本人はわけもわからず、無我夢中で泣くのですが)、ストレスを流しているのです

 また、よく言われることですが、睡眠には「自律神経」が大きく影響します。自律神経のバランスが崩れると、眠れなくなったり、目覚めてもスッキリしなかったりするのです。本書『泣く技術』の中で詳しく説明をしていますが、涙活は自律神経を整える効果があることがわかっています。

(2)大事なプレゼン・試合があるので、本番前に集中力を高めたい

 涙を流したあとは、集中力が高まると言われています。

 早稲田大学のラグビーチームは、大事な試合の前には必ず涙活をしているそうです。監督が、選手への熱いメッセージを伝え、泣くように仕向けるのです。大事な試合であるほど、選手たちはどうしても緊張し、身体がこわばった感じになります。過度の緊張状態では、練習のときの半分の力も出せません。だから、泣いてリラックス状態を作っているのです。ひととおり泣くと、緊張がとれて最もよいパフォーマンスが出せる状態になります。高い集中力で試合に臨めるのです。

 涙活はストレスをとって、リラックス状態を作りだす簡単な方法です。大事な商談やプレゼンを控えて緊張するという場合は、前日の夜に涙活をしてみてはいかがでしょうか。

 好きな人への告白・プロポーズをするときも、前日に涙活をしておけば、余計な感情が流されてストレートに伝えることができるに違いありません。

(3)日々忙しく、イライラしたり緊張がとれない感じがする

 仕事が忙しかったり、家事・育児に追われていたりして、なかなかゆったりした気持ちになれないという人は多いでしょう。インターネットやSNSの発達によって、ちょっとした時間にも友達とメッセージのやりとりをし、情報をチェックして……というライフスタイルも定着した感があります。情報の洪水の中で生活していると、なんだか焦らされているような気がしますね。

 何かに焦っているとき、身体はこわばり、呼吸が浅くなっていると思います。これは自律神経が「戦闘モード」になっていて、危険に対してすぐ対処できるように働いているのです。こういった緊張状態から抜けることができないと、頭も身体も疲れてしまいます。自分で自分をリラックスさせることができればいいのですが、なかなか難しいのが現実です。

 涙活なら、一気に緊張を解き、自分をリラックスさせることができます。忙しい人こそ、涙活を試していただきたいと思います。

(4)悲しいことがあってから、泣き方を忘れたかのように涙が出ない

 愛する人との別れなど、大きなショックに打ちのめされたとき、涙は出なくなってしまうものなのかもしれません。

 2011年の3月11日、東日本大震災という本当に痛ましい災害が起きました。仙台に住み、この震災で家族を失った30代の男性は、涙が一滴も出なくなってしまったそうです。お葬式でも泣かないこの男性のことを、周囲はひょっとしたら「気丈に振る舞っている」と思ったかもしれません。でも、彼は泣きたくても泣けなかったのです。「人は本当に悲しみのどん底にいるとき、涙は出ないものだと知りました」と語ってくれました。

 そして、彼は涙活イベントに参加するため、わざわざ東京までやって来ました。悲しいときには涙を流すという、人間として当たり前のことをしたい。そう思って、リハビリのつもりで参加したとのことです。場の空気もあってか、泣くことができ、「壊れかけていた感覚が少し取り戻せた気がします」とおっしゃっていました。

 本当に悲しいことがあって涙が出なくなってしまったら、焦る必要はありません。泣けないことを気に病むことはありません。

 ただ、時間とともに「泣きたい」という気持ちが出てきたら、涙活をしてみるのはいいことだと思います。流した涙の分だけ、心が軽くなった気がするかもしれません。

(5)悲しいことがあり、よく泣いてはいるが気持ちが晴れない

 逆に、悲しいことがあって「毎日のように泣いている」という方も、涙活に参加されます。毎日涙を流しているなら、あえて涙活をする必要はないのでは? と思うかもしれませんね。でも、自分自身の経験で「悲しみの涙」を流すのと、感動的な動画などに共感して「感動の涙」を流すのとでは、感覚が全然違うのです。

 確かに、どちらもストレス解消の効果はあります。ただ、悲しみの涙は、その悲しみに耽溺してしまいやすく、感動の涙ほどスッキリした感じがありません。一番いいのは、自分と直接関係がなく、それでいて共感できるものを見たり聞いたりして泣くこと。「共感脳」と言われる前頭前野部分に刺激を与えることが重要なのです。ですから、涙活ではそういったコンテンツをピックアップしています。

 愛犬を亡くしたばかりで、毎日泣いて暮らしているという60代の女性は、涙活に参加して「悲しみに支配されて沈んでいた気持ちが、少し落ち着きました」と話されていました。

 最近泣いてばかりいるという方にも、涙活はオススメできるのです。

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