松下幸之助が創刊した雑誌が、いま、職場で読まれている理由

『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
2016年01月22日 公開
※本稿は『店長が必ずぶつかる「50の問題」を解決する本』より一部抜粋・編集したものです。
今現在スタッフとして店舗で働いている方にとっては驚くことかもしれませんが、ある日突然、「来週から○○店の店長になってください」と上司から言われることは、業界にかかわらず珍しいことではありません。
急に店長を辞める人も多いですし、正しい手続きを踏んで計画的に辞める人だとしても、有給消化などを含めると1カ月~1週間前に辞令が出ることになるからです。そうなると、「急に辞令が来た!」と感じることでしょう。
会社の制度にもよりますが、副店長や店長候補といったキャリアパスに入っている場合は、「そのうち店長になるかもしれない」という心づもりができますが、そうした制度がない会社もありますので、そうなると本当に突然です。あるいは、副店長になったと思ったらすぐに店長へ昇格と言われ面食らう、という場合もあります。
そういうわけで、心の準備もできていない状態で店長になることが決まるため、多くの人は何から手をつけていいのかわからず、非常に戸惑います。1度ペンディングにしてもらったり、断る人もいますが、チャンスは何度も訪れるとは限りません。せっかくのチャンスですから喜んで受ける、というのが基本です。
このとき、悩んだり、ごねたりすると印象が悪くなるだけでなく、自分の気持ちも切り替えられません。それなら、最初から喜んで引き受けることです。できるかどうかの不安はとりあえず脇に置き、「やります!」と前向きに答え、気持ちを切り替えましょう。
店長辞令を受けたら、頭の切り替えも必要です。店長になる人は、現場での実績が認められた人なので、プレイヤーとしての手腕は認められています。ただ、店長というマネジャーの立場になったときに、うまく店舗運営ができるかどうかはわかりません。
急に店長になると、それまでと同じようにプレイヤーとして仕事をしてしまう人がいます。それしか経験がないのですから、当然といえば当然です。
しかし、店長にプレイヤーの立場は求められていません。店長がプレイヤーとしてふるまってしまうと、マネジメントがきかないお店になってしまいます。店長の仕事が何かを、認識する必要があります。
飲食店も小売店も、多くの店長はプレイヤーもやらないといけないので、スタープレイヤーになろうとしますが、これをやると失敗します。店長はマネジャーのスタンスでプレイヤーをすべきです。
やりながら教えるというスタンスで、現場に入ります。そうすれば、現場のオペレーションをやりながら、マネジメントをすることができます。
基本的にスタッフに対してやって見せるといった、仕事を教える一環でプレイヤーとして入るのはOKですが、マネジメントをおろそかにしないことです。この「プレイヤーからマネジャー」という切り替えが、真っ先に求められます。
ここで、店長に求められる「3つのミッション」を説明します。
1)人材の育成
店長の1番の仕事は何かというと、まずは人材の育成です。スタッフを育て、自分の分身をつくることが必要です。そうしないと、いつまで経っても自分がプレイヤーのままになってしまいます。スタッフの成長をはかることが第一です。
2)適正な利益を出す
店舗運営には利益予算がありますので、きちんと利益を出すことです。「異動したばかりなので利益が出ません」といった言い訳は通用しません。着任したときから数字は求められます。
3)経営理念を体現する
会社によって、経営理念や信条、行動規範といった、会社の軸になっている大事なものがあります。それをしっかりと率先垂範する、行動レベルでスタッフに示すことです。
どのミッションも、店長になる前に認識しておいてもらいたいことです。これら3つのミッションをまずはしっかり頭に入れて、店長になる心構えをつくってほしいと思います。
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