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「会議が長くて多い会社」なのに"残業がゼロ"なワケ

吉越浩一郎(元トリンプ・インターナショナル・ジャパン社長)

2012年01月17日 公開 2024年12月16日 更新

吉越浩一郎

「長くて多い」のがよい会議

会議は短いほうがいい、回数はできるだけ少なくするべきだという最近の風潮に対し、私はあえてこういいたい。

会議は長けれは長いほど、多ければ多いほどいい。

 だってそうでしょう。

会議をやればそれだけ多くの問題点が発見できるのです。それらを、デッドラインを決めてどんどんつぶしていくのですから、会議に費やす時間が多ければ、それだけ会社の業績が上がる、ということになるじゃありませんか。

 しかし、いくら会議は長いほど、多いほどいいとはいっても、毎日朝から会議ばかりやっているわけにはいかないでしょうし、こなせるデッドラインにも限界がある、と思われるでしょう。

それでも、どこに問題があるのかを知りたければ、会議を疎かにしたり億劫がったりしてはいけません。

私が社長になったばかりのころは、「会社で行われているすべての会議」に参加していました。すると、どこにどんな問題があるのか、どの問題とどの問題がつながっているのかが、だんだん見えてきたのです。

問題のありかがわかるにつれ、出る会議の数も自然と集約されてきました。

 会議の重要性がわかり、会議を大事にするようになった会社ほど、自然と会議は短く、少なくなっていきます。会議の質が高まってくれば、会議と通常の仕事とのバランスが自然と決まってくるといってもいいでしょう。

 「会議は長ければ長いほど、多ければ多いほどいい」といった意味がおわかりいただけたでしょうか。

 

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