自己肯定感が低いと、すべてがうまくいかない!?
「自己肯定感が低いんです。何とかしたいんです」
こんな悩みを打ち明けるクライアントさんがたくさん私のところやってきます。
自己肯定感に関する悩みを持っているのは、仕事で業績が上がってない人や、人間関係に悩んでいる人たちだけではありません。会社のエース的な存在の役員や、はたまた、非常に好業績を上げている経営者などからも頻繁に受けるご相談です。
あらためて自己肯定感と聞くと、
「そういえば、自己肯定感はあまり高いほうではないかもしれない」
「自分によくダメ出しとかしているかも」
「モヤモヤした悩みの原因は、自己肯定感にあるのかもしれない」
などと感じるかもしれません。
自己肯定感が低いのは、日々の中で「私はダメだ」と自己否定をすることが多いからです。自己否定することが多いと、自己肯定感が持てなくなっていくだけでなく、内側からもストレスやプレッシャーを受けているような心の状態が続き、ラクに生きることができにくくなります。これは非常にもったいないことです。
自分で自分を否定し、その可能性(未来の能力)を認めない状態になるので、自分本来の力の発揮に多大な支障をきたします。自分で自分の可能性を認めないので、未来において「できる自分になる」という方向に脳や体が働きにくくなるのです。
逆にいえば、自己肯定感を持っていると、できる自分になる方向に自然と脳と体が動き、あなたの潜在能力が刺激され、飛躍的なパフォーマンス発揮につながります。
このように、自己肯定感が低い状態であることは、非常に損なことであり、逆に高い状態であることは、潜在能力発揮のためにもお得なことなのです。
自己肯定感が低い人、7つの特徴
自己肯定感が低くなっていくと、意識、思考、行動に様々な特徴が出てきます。自己肯定感を持てない人の特徴をいくつかご紹介しましょう。
欠乏感を満たすために、他人と比較ばかりしている
自己肯定感が持てない人は、自己受容ができていないので、常に欠乏感があり、それを満たす要素を他人との比較に求めがちになります。
人と比較して優越感を得られる場合はまだいいのですが(これだけでは根本解決にはなりませんが……)、相手が自分を上回っている場合、この比較行為でさらに自己肯定感を下げることにもなりかねません。
「他人がどう言うか」を、度を越して気にする
自己肯定感の持てない人は、自分で自分を認めることができないため、自分に対する人からの評価が気になって仕方がありません。そのため、評価が良くなかった場合、自己否定にいつまでも留まってしまいがちになるところに特徴があります。
評価を気にするあまり、本当の自分とは違う自分を演出し、自分が本当に言いたい言葉を控えたり、行いたい行動を控えたりして、必要以上に相手に合わせたりすることもあります。これは、“謙虚”とは似て非なるものです。これらの行動の背景には、批判されたり、否定されたりすることへの恐れや心配がいつもあるのです。
現代では、ネット上のコミュニケーションなどにおいても、この恐れや心配を極度に気にした薄っぺらなコミュニケーションを取り続けることで、逆にストレスや充足感のなさを募らせていく人が増えているのです。
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所属するものとアイデンティティを同一化しようとする