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“優秀な学生”が会社で5年働くと「凡人に変わり果てる」理由

2019年11月26日 公開

田中祐一(会社員のための地味な起業プロデューサー)

 

「終身雇用の限界」なんて何を今さら

そして、いちばん心に刺さったのは、すでに会社を飛び出し起業していた先輩からいわれた次の一言です。

「どんなに優秀な学生でも、会社で5年も働けば、ただの人になってしまうよ」

当時の僕は、入社4年目。5年なんて、もう目の前です。会社でがむしゃらに働いた末に、何ということのない「普通の人」になる未来が待っていたとしたら……。想像するだけで、恐ろしくなってきました。

でも、いかがでしょう。これは僕が働いていた会社に限った話ではありません。きっと共感して頂ける方も多いんじゃないでしょうか。

経団連の中西宏明会長が終身雇用について「制度疲労を起こしている」と語ったことが話題になりました。

新聞やテレビでは〝衝撃的な発言〞みたいに扱われていましたが、多くのビジネスパーソンは、こう思ったはずです。

「知ってた」
「でしょうね」

もはや、個人が定年を迎えるまで会社にぶら下がり続ける時代は終わっています。

一昔前なら、大企業に就職した時点である程度将来が約束されていたかもしれないですが、今は何が起こっても不思議ではない時代です。

あのメガバンク、みずほ銀行ですら、社員の副業・兼業を容認する新しい人事制度を取り入れました。みずほでは以前から、管理職が取引先に出向し、そのまま転籍する「片道切符」人事が行われていましたが、今後はこの制度が、役員だけでなく若手社員にも適用されていくといいます。 

 

 

安定、キャリア…今の会社で得られるものは限定的

そんな見通しが立たない世の中で生きていくには、今働いている会社だけに依存せず、経済的に自立することがとても大切です。

「経済的に自立できる個人」とは、会社にいてもいなくても、周囲の人から「指名される力」を持っている人。

「会社に入りさえすれば安泰」の時代が終わった今、会社に所属していても、あるいは辞めても、他の人から「この人と一緒に働きたい!」と思ってもらえる個人である、ということが最も「市場価値」が高いのです。

2019年5月、総務省が実施した調査によると、総労働者人口は6732万人、そのうち、会社員として働く人は5993万人。

つまり、この国では「働く人」の9割近くが会社で働いている計算になります。そしてその多くが、「勤め先の収入一本」で働く人です。

でも、かつての「会社に正社員として入れば安泰」の時代は終わった昨今、勤め先の収入だけに頼るの働き方は、「安定性」に欠ける部分があります。また、「キャリアアップ」という点でも不透明です。

なぜなら、「今いる会社」で勤め続けて得られるキャリアアップは、先に述べた僕の先輩の言が表すように、あくまでも「今いる会社で通用する人材としてのキャリアアップ」にすぎないからです。



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