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生き方

何が食べたい?…彼女の「なんでもいいよ」の言葉に潜む地雷

神崎桃子(恋愛事情専門家・コラムニスト)

2019年12月29日 公開 2022年06月02日 更新

何が食べたい?…彼女の「なんでもいいよ」の言葉に潜む地雷


(イラスト:神崎桃子)

恋愛事情専門家・コラムニストの神崎桃子さん。男女問わず“恋愛初心者から上級者まで”あらゆるカテゴリの恋愛にフォーカスし文筆に励んでおり、女性からの支持を多く集めている神崎さんは、「そもそも、男と女の理屈は噛み合うはずがないのだ」と語っている。

本稿では、そんな神崎さんが男性が理解することができない女性の心理を解き明かした著書『なぜ女はこんなことで怒るのか』より、女性の心理を解説した一節を紹介する。

※本稿は神崎桃子著『なぜ女はこんなことで怒るのか』(インプレス刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

「え? 私はなんでもいいよ。あなたが決めて」を真に受けてはいけない

デートのときにあなたが困ることはこんなことじゃない?

彼女に「どこいく?」と聞くと「どこでもいいよ」、「何食べたい?」と聞くと「なんでもいいよ」と言われてしまうこと……。そこで、自分の行きたい飲食店に入ったら彼女がご機嫌斜めに

……なんてことあるあるじゃない?

しかも、お店に入った後で「今日はイタリアンって気分じゃなかったなぁ」とか「え? 思ってたのと違う……」なんてグジグジ言われた折には、「なんでもいいって言ったろ?」「俺は女の腹具合なんぞわかんない!」と反撃に出たくなるよね。

ま、心優しいあなたは彼女となんてやり合わないだろうけどさ。

男性はそのへんとっても純粋、女の言葉の裏なんて読まないでしょ。相手の口から出たことをまんま受けとるのが男ってもんだ。

 

「即決」の傾向は男性ホルモンのなせる業?

確かに、彼女が「なんでもいい」って言ったんだから、「武士に二言はないだろうな?」「その言葉に責任持て!」となるのが道理にはかなってる(笑)。

でもね、男からしたらイラッとする女の「なんでもいい」はあなたを困らせたいわけじゃないの。

"女は最終的な決断をすぐに下さない"……という性質がある。と同時にアレコレ情報を得てたくさんの選択肢の中から選びたいという習性も備えている。

ほら、あなたの彼女、お店に入ってからでもそうでしょ? 食べたいもの、注文したいものをなかなか絞れない……。

でも、男の方は席につく前からすでに頼むものはだいたい決まってたりする。なかには「メニュー表なんて渡す必要ないんじゃないの?」とツッコみたくなるくらいの猛スピードで決断していることも少なくない。

ちなみに、「どうするべきかハッキリさせる」「すぐに決断する」のは男性ホルモンの働きなんだよ。テストステロンという男性ホルモンは、「男らしい肉体」だけでなく「男っぽい思考や行動」に影響をもたらすもの。そう、好奇心、闘争心、積極性、決断力なんかだね。

原始時代から、人類が食料を得て生き延びていくため動物の狩猟は男の仕事だったわけだからそのホルモンはめちゃめちゃ大事。

「ボク、ムリ」「こ、怖いよ」「そんな危険なことできない」なんてオロオロしてたらしとめられないもん。優柔不断な男じゃ、獲物逃しちゃうよ! テストステロン値の高い男性ほどバイタリティがあってたくましいし、ヒゲや体毛も濃くなるらしい。

ま、現代は狩りにはいかないけど(笑)。ビジネスにおいても、競争心や決断力は必須だから“男が稼ぐためには大事なホルモン”と言えるね。

逆にテストステロンが低下すると(減退すると)、消極的になる、女々しくなるなんて説もある。だから、あなたの彼女がなかなか決められないのも女性ホルモンが優位だから仕方ないってこと、で、ここは許してやってよ。

彼女には「男らしさ」より「女らしい女性」でいてほしいでしょーよ(笑)。彼女にヒゲなんて生えちゃったら困るじゃん。

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正解は「具体的ないくつかの選択肢を示す」こと

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