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企業再建のプロが見送り続けた「不要とされてしまった社員たち」の共通点

2020年02月14日 公開

小早川鳳明(企業再建プロフェッショナル)

 

生き残りたいなら、営業利益にとことんこだわるべき

私は「プロリーダー論」を提唱しています。この最も大きなプロリーダーの最も大きな特徴は、部長・課長・チームリーダーと言った各部署のリーダーや、その他すべての会社員が会社の営業利益の向上に主眼において、日々の意思決定や業務活動をするということです。

会社とは、営利目的の組織であり、利益を出すことを最も重視されます。プロリーダー論では、会社員一人ひとりにおいても、会社のために利益を出すことが最大の使命であり、その意識を経営トップのみでなく、全従業員が持つべきであることを推奨しています。

プロリーダーは営業利益に貢献できるチームをつくることに、とことんこだわります。

プロリーダーは営業利益増に直結する業務以外は、部下に仕事をさせません。

プロリーダーは「毎日行わなければならない固定された業務」があると感じたことがありません。

 

会社で生き残るために会社員がこだわるべきこと

日々の業務で営業利益への貢献にこだわるというのは、具体的にどういうことでしょうか。再び、研究開発部を例に考えます。

多くの人は、研究開発部員は「研究開発部だから研究開発を頑張ればよい」というサラリーマン的な考え方を持ってしまうことでしょう。しかし、この考え方では不十分です。

あなたが研究開発部員だったとしましょう。仮に研究開発を頑張ることをあなたの責務だと定義してしまうとします。すると、あなたは自分が与えられた、いつもの仕事のみを淡々とこなしたり、自分が好きなテーマで研究開発を進めることでしょう。

しかし、これでは、前述のとおり、いつまでたっても大衆に対して"売れる"利益を稼げる商品を生み出すことができないでしょう。

一般的に、研究開発部は、単に画期的な商品を多数開発することがチームの責務であると思われがちです。しかし、営業利益増に貢献するという意識を含めると、たくさん売れてかつ利益率が高い商品を開発する責務があると考えられます。

どんなに多くの面白い新商品アイデアを提案しても、営業利益増に貢献できるアイデアを生み出さなければ、ムダな業務を行う研究開発部員となってしまいます。

このように、『営業利益』への貢献を意識するかどうかで、無駄な業務をする人間となるのか、会社にとって望ましい成果を出す人間となるのか、分かれ道となるのです。

成果を出せずリストラをされていく会社員は「自分や、自分の部下は日々決められた特定の業務をこなすために存在する」と考えてしまいます。評価が低い会社員は、日々決まった業務をまっとうすることに思いを巡らせ、それに時間をかけてしまいます。

しかし、このような考え方では、周囲の環境変化に対応して営業利益に貢献できる業務を見つけることができないため、気づかないうちに生み出す成果が低くなり、低い評価となってしまうのです。

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