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仕事

企業再建のプロが見送り続けた「不要とされてしまった社員たち」の共通点

小早川鳳明(企業再建プロフェッショナル)

2020年02月14日 公開 2020年02月14日 更新

 

100社への新規訪問ではなく、1社との新規契約を意識する


『達成予定一覧表』の枠組み

日々の業務で営業利益に貢献する仕事が何かを見つけるのは大変。あまり現実的ではないと考える会社員の方に強制的にそれを行うことができる考え方の枠組み『達成予定一覧表』をご紹介しましょう。

達成予定一覧表とは、いつまでに何を"実現できているかを一覧化した者です。テーマと実現できていることを書き出します。

この際に、営業利益に貢献するために実現すべきことは何かを考えて、書き出しましょう。あくまで、何を"やるか"ではなく、何を"実現できているか"を考えましょう。

例えば、飛び込み営業で100社訪問しようとも1000社訪問しようとも、1社も新規契約につながらなければ意味がありません。実現している状態として、「新規契約を1社以上と結べている」と記すのが正しい記載の方法です。

新規契約獲得のために何社訪問するのか、どういう工夫をして契約獲得にこぎつけるのかは、現場で実際に仕事をする際に考えればよいことです。目標達成のための道のり(やること)を、事前に考える必要はありません。

普遍的に変わらないのは、営業利益に貢献できる達成すべき事項は何かと言うことです。これをきちんと事前に定め、その達成のために、日々の仕事のやり方を工夫しながら仕事をし、営業利益に貢献する仕事を積み重ね、成果を出すことが重要なのです。

一度、この達成予定一覧表の作成を行えば、その後数か月間はこの一覧表に基づいて一つずつ成果を出していけばよいだけです。

すると、利益を生まないような無駄な業務(="やること")にあなたの時間をとることはなくなります。事前に作成した以下の記載事項実現していくことで、確実に営業利益に貢献する成果を一つずつ上げていくことができるようになるでしょう。

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達成予定一覧表の作成例…レストランの店長のケース

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