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生き方

橋下徹「定年までつとめあげる時代は終わった」

橋下徹(元大阪府知事/弁護士)

2020年03月18日 公開 2023年07月12日 更新

 

鮮明に残るのは「全力で行動した時」の記憶だけ

僕はバイクに乗ることが好きなのですが、人生は、明確な目的地のないバイク旅に似ています。

どこへ転がっていくかわからないけれど、良質なエンジンを積んで前進さえしていれば、デコボコ道でも突き進み、美しい景色に出会うことができる。人生も同じで、どこへ転がっていくかは自分でさえ知る由もありませんが、とにかく良質なエンジンが必要です。

では、どのようにして良質なエンジンを得るのか。それは、自分という人間の商品価値を高めるために行動する、チャレンジする、その途中で失敗することはあっても、なお行動する、チャレンジする。そしてチャンスがやってきたらつかみ取る。

そんな行動力が良質なエンジンとなって、思いもよらぬ素敵な場所へ自分を運んでくれます。だから人生は面白い。

これからの日本を担っていく皆さんも、行動とチャレンジあるのみで、まだ見ぬ世界をどんどん体験していってください。

道中には大変なことも山ほどあるかもしれませんが、そのつど自分にとって最良と思える選択肢を選んで、精一杯やってみてください。

何事もやってみなければわからない。だから、すべては行動ありき。知識やノウハウはそのサポート役にすぎず、自分の商品価値を高めるためには、どれだけ量をこなすかということにかかってくる。

僕自身、これまでの人生を振り返って記憶に蘇ってくるものは、すべて「自分なりに精一杯、全力で行動した」ときの記憶です。

人生の最期、棺桶に入るときには、自分の人生は1時間、いや数十分で振り返ることになるのでしょう。そのときには、全力で行動したときのことだけが蘇るのでしょう。

そして、目を閉じる一瞬に「ああ、俺(私)の人生、本当によかったな」と納得できるかどうかが、人生のすべてだと僕は思っています。

皆さんには、そのような人生を送ってもらいたいので、「今、自分が死んだとしても後悔はない」と言えるくらいに、今を一生懸命に生き続け、完全燃焼してほしいと強く願います。

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