テレワークで見える本当の性格…「オンラインでも感じのいい人、悪い人」の決定的な差
2020年06月05日 公開 2023年02月24日 更新
反応してくれて、感謝も忘れない人がつくる「良い雰囲気」
実は私は雑談用チャットグループの効果に懐疑的でした。というのも、雑談をわざわざチャットに書き込むなんて、みんな面倒くさがってやらないのではと思っていましたし、自分が書き込んだチャットに反応がなかったら悲しいからです……。
ですが、社内で使用しているコミュニケーションツールに「談話室」という名前のチャットグループが作成されて運用されるようになってから、私はこの考えを改めました。雑談用チャットは、かなり効果があります。
談話室は「雑談・ひとりごと・趣味の話・なんでもOK」のチャットグループです。作成された当初は、「誰がどんな投稿をするのかな?」と見守っていたのですが、社長がひとりごとを呟いたり、かわいいネコの画像を投稿しているのを見て「こんな内容でも投稿していいんだ!」と思ったであろうメンバーが次々に投稿するようになりました。
談話室の良いところは、本当にどんな内容でも投稿できることです。仕事上のちょっとしたグチや誰に相談したらいいのか分からない困りごと、ちょっとしたアイデアや「仕事が終わったー!」という喜びの声、ダイエットの経過報告まで投稿されています。投稿への反応も頻繁にあり、いいね! だけでなくコメントが付くことも多いです。
私が談話室を見ていて気づいたことは「何気ないことだけど誰かに聞いてほしい」というニーズがあるのだなということです。オフィス勤務であれば隣の席の人にちょこっと話しかけたり、トイレで会った人と少し雑談する機会がありますが、リモートワークではそれがありません。
この「ちょっと話したい」という気持ちも、解消されないまま積もっていくとかなりのストレスになってしまうようです。談話室は、そのようなストレスに対するガス抜きの役割もあるのだなと感じています。
雑談用のチャットグループを作成したものの誰も使っていないという場合には、上司など役職が高い人に協力してもらうのが良さそうです。
おそらく最初の頃の私のように、様子見をしている人が多いと思います。高い役職の人が率先して取るに足らない内容のチャットを投稿すれば、みんな安心して投稿しやすくなります。
そして投稿してくれた人には、ぜひみんなで反応してあげましょう。反応があるとさらに投稿したくなるものです。
とりあえず反応するのも大事ですが、「感謝を伝えること」も大切です。「ありがとうございます」「いつも助かります」などの一言を添えると、コミュニケーションがより円滑になります。