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テレワークで発生する“後回し病”…「すぐやる人」になる魔法の言葉

石川和男(税理士/社会保障経済研究所代表)

2020年04月23日 公開 2022年12月28日 更新

テレワークで発生する“後回し病”…「すぐやる人」になる魔法の言葉

テレワークによる在宅での仕事が増えるなか、オフィスに出勤していた際と違い、周囲の目がないことで緊張感が保てず、仕事の処理のスピードが落ちてしまう…。そんな悩みが増えているという。

自宅にいる安心感もあり、煩雑だったり、難易度の高い仕事に着手しなければいけない場合は特に、ついつい腰が重くなってしまう…。自分一人で意志と集中力を保っていくのは簡単ではない。

新著『仕事が速い人は、「これ」しかやらない』を上梓した石川和夫氏は、同書において、自らの意志をコントロールして「やらない」を「やる」に変え、仕事のスピードを高めていく方法を示している。ここではその一節を紹介したい。

※本稿は、石川和男著『仕事が速い人は、「これ」しかやらない』(PHP研究所刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

「やらない言い訳」を封じ込めるための、魔法の言葉

「やらなきゃいけない!」と頭ではわかっている。でも、身体が動かないときって、ありますよね。

そんなときに役立つのが、「5秒ルール」です。

あなたは、こんな経験をしたことはありませんか?

目覚まし時計が鳴っているのに、布団にくるまり、「寒いな、眠いな、起きるのがだるいな……今日は会議があるけど、中途半端にしか資料を作っていないから、部長に怒られるかもな……嫌だな……」なんて思っているうちに、起き上がれなくなる。

あるいは、満員電車でお年寄りが目の前に立っている。席を譲るか考えたけど、「そんな歳じゃないとか言われて、気まずい空気になったらどうしよう……」と不安が頭をよぎり、立ち上がれなくなる。

実は、こうした「考えているうちに、行動できなくなる」という現象には、ちゃんと理由があります。

それはアメリカのテレビ司会者、メル・ロビンス氏が提唱している「5秒ルール」。

その内容とは人間の脳は「何かをやる必要があると思ったときに、5秒以上考えてしまうと、やらなくてもいい理由を考えはじめる」というものです。

なんと5秒! たったの5秒でその後の行動が決まってしまうのです!

先ほどの例でいえば、5秒以内に起き上がる、5秒以内に立ち上がって席を譲る。そうしていれば行動に移せたのです。

では、5秒以内に行動に移すためにはどうすればいいか?

答えは簡単。「3、2、1、GO!」と、心の中でカウントダウンするだけ。

大変そうな仕事も、「3、2、1、GO!」で、まずは最初の一歩を踏み出してしまうのです。返信が面倒なメールも、「3、2、1、GO!」で読みはじめて、さっさと返信してしまうのです。

自分の脳に、先延ばしする言い訳を与える間もなく仕事をはじめることで仕事のスピードはガラリと変わります。

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「まず1回」をやれば、1回で終わらなくなる

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