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社会

「普通は」「当たり前だ」と口にしたら思い出してほしい“無意識の偏見”の存在

パク・スックチャ(株式会社アパショナータ代表、コンサルタント)

2021年05月17日 公開 2022年02月01日 更新

 

4.言葉づかいに気をつける

先入観や固定概念にとらわれた言葉や、決めつけや押しつけ、属性でひとくくりにした表現は使わないようにしましょう。

「女々しい男性」
「男まさりの女性」
「女性ならではの視点で」
「年寄りだからわからない」
「男らしい」「女らしい」
「中途社員のくせに」

これらは、属性や特質で決めつける言葉で、意識しないと自然に言ってしまいがちです。

「普通は〇〇だ」
「こんなことは当たり前だ」

というような押し付けにも注意が必要です。

日常的に使われているこれらの表現は、偏見を助長します。

無意識にバイアスをかけてしまうこと、自分の中でそのような思いをもってしまうことは仕方のないことです。しかし実際に言葉にしてしまうと、疎外や差別、ハラスメントを生むきっかけになるのです。自身の言動に責任を持つことを心がけましょう。

 

5.相手を受け入れる

人と接するときは、相手を受け入れる行動をとりましょう。特に自分とは異なるタイプの人たちへは意識的に行なうように心がけてください。

例えば以下の行動です。

挨拶をする
名前で呼ぶ
目を合わせる
話しかける
話をよく聞く
あいづちを打つ
ポジティブな言葉を使う

意識しないと、自分と似たような人たちだけと交流してしまい、それにより疎外感を抱く人が出てきます。ですから積極的に多様な人やグループと接する機会を持ち、違う視点、価値観や文化に触れ、受け入れるようにしましょう。

また、相手を属性や特質等でひとくくりにして決めつめるのでなく、「個人」として知っていくのです。

多様な人たちを尊重し、受容する行動をとっていくと、徐々に自身の固定概念が取り払われ、思考も変わっていきます。また、受容的な対応をされた人は、安心・安堵を感じ、相手に親近感をもちやすくなります。

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