「強い思いだけ」で退職、起業してしまった若者は成功したのか?
2021年05月25日 公開 2021年07月12日 更新
「事業計画書」より必要なもの
――独立しようと思ったらどういう準備をしておくといいでしょうか。気をつけるべき点は?
【守屋】起業を考えた時、大抵の人は緻密な事業計画書を作ろうとします。もちろんそれ自体、間違ってはいません。
でも、どんなに優秀であろうと、「実際にそうなる」計画書を作れる人はいません。私だって書けない。予想したエクセルデータ通りにことが運ぶことはまずありません。
それよりも、重複しますが、冒頭に言ったように、100%の意志があることの方が大事です。そして、データと睨めっこする前に、まずは動いてみること。これからの時代、動かないリスクより、動いて失敗するリスクの方が断然小さいのです。
その際に、失敗のラインを決めておくこともお勧めします。独立起業は企業内起業と違い、どうしてもリスクが大きい。小さい傷なら治せますが、瀕死の重傷を負ってしまうと中々リカバリーできません。
「ここまでは許容範囲」というラインを、あらかじめ予算、期間ともに決めておくことが大事ですね。