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生き方

松岡修造が「すみません」を禁句にする超納得の回答

松岡修造(元プロテニスプレイヤー、ニュースキャスター)

2021年09月03日 公開 2021年09月03日 更新

 

どんどんほめよう!ほめられよう!

テニスは、自分が打った球を打ち返してくれる相手がいてこそ成り立つスポーツです。自分よりうまい相手や、自分の弱いところを突いてくる相手は、自分にとっては「イヤな相手」ですよね。でも、そんな手ごわい相手とプレーすればするほど、自分も強くなれるんです。

キミにも、勉強やスポーツで、「この人には負けたくない」と思う存在がいるんじゃないかな。でも、相手の優れたところを妬んだり、「あんなのは大したことない」と否定したりしていると、自分が成長するチャンスをみずから手放すだけじゃなく、心もどんどんマイナスな方向に行くばかり。

ライバルは自分の可能性を狭める存在ではなく、キミ自身が成長できる、ありがたい存在です。だから、そのライバルが、テストで自分よりいい点数をとったり、試合で活躍したりしたときは、その「好プレー」を惜しみなくほめたたえよう!

ライバルを「ほめる力」がつくと、相手のいいところを素直にプラスの要素と認めて、それを自分に取り込もうと思える心の余裕が生まれます。そうやって、ライバルの優れたところをどんどん自分のものにしちゃいましょう。

反対に、自分がほめられたときは、「ありがとう」と素直に受け取ろう! 僕がジュニア選手として10代で海外に行ったとき、コーチがささいなことでも選手をほめるので、ちょっと面食らった記憶があります。

自分では平凡なショットだと思っても、大げさに「ナイスショット!」と声をかけられる。そのたびに「サンキュー」と返しているうちに、どんどん自信がついていきました。

ほめられることは、自分を一気に押し上げてくれる、強力なエネルギー源になるんです。日本人は、ほめられると、「そんなことないよ」と、つい謙遜してしまいがち。でも、そうやってほめ言葉を否定して、せっかくもらったエネルギーをみずから捨ててしまうのはもったいない。ありがたく受け取って、自分の力にしていこう。

*ほめ言葉は自分を押し上げてくれる強力なエネルギー源

 

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