村上、森下、伊藤、栗林…侍ジャパンが金メダルを獲得できた「決定的な理由」
2021年10月04日 公開 2024年08月08日 更新
プレッシャーを乗り越え全勝優勝
オールプロで臨んだ3度目の五輪となった今大会。メディアや国民からの期待は非常に大きかった。これまで以上に「勝って当たり前」と見られていただろう。
北京五輪で星野仙一氏が言った「金メダル以外はいらない」、まさにそのぐらいの心構えが必要とされたのだ。その中で期待に応え、全勝で優勝という形で締め括れたことは、この上ない結果だ。
また、WBCでもプレミア12でもなく、「五輪」という舞台で、北京五輪覇者の韓国やベースボール発祥の国アメリカに勝って優勝した。間違いなく「日本の野球」を世界に発信することができただろう。
精神的支柱として重責を担い、全試合出場した坂本は、決勝の試合後「本当にタフなゲームがずっと続いていて、今日もすごい緊迫した良いゲームだったのでホッとしました」と安堵のコメント。
「やっぱり簡単には勝たせてくれないなと思ってましたけど、投手力と守備力で、ミス無く試合を運んでいけたので、こういう結果になったんじゃないかなと思います」と試合を振り返った。
最後は優勝を決めるウィニングボールを手に歓喜の輪に飛び込み、「プレッシャーだったり、いろんな重圧のなかでみんなで戦ってきたので。そこは僕たちしかわかりあえないものがたくさんあると思うし、みんなのホッとした顔を見て本当に嬉しかったです」「オリンピックが開催されると決まってから、僕の一つの夢でもあったので、金メダルをとれて感無量です」ともコメントし、喜びを噛み締めた。
この重圧やプレッシャーを乗り越えたからこそ、これまでにない勝者としての喜びを、チーム一体で分かち合えたのだ。