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東大・ハーバード大卒、安定を手に入れたはずが40歳で“子どものために”独立した理由

2021年12月29日 公開

本山勝寛(株式会社4kiz代表)、鬼塚忠(作家エージェンシー代表)

 

40歳の今「天の時、地の利、人の和」すべてが揃う

【鬼塚】ハーバード留学時代から、ザッカーバーグやビル・ゲイツの影響もあったんですね。最終的に独立を決断して、後押ししたきっかけはあったのですか?

【本山】僕は人生50年計画というものを立てていて、40代で起業することは決めていました。今年でちょうど40歳になったので、時が来たという感じです。もともと「天の時、地の利、人の和」がすべてそろうことが大事だと思っていましたが、すべてそろったのが今です。

この1、2年で、コロナ禍の影響により子どものインターネット利用環境は劇的に進みました。政府もギガスクール構想を強力に推進し、「子どもにネットを使わせない」という発想から、「どのようにいい使い方ができるか」という発想に180度変わっていっています。でも、社会はまだこの変化に追い着いていなくて、子どもにとって安全でいいオンラインのプラットフォームは存在していない。

また、FacebookやInstagramを提供しているメタ社が児童向けに参入するかというと、米国の強い規制と議会や世論の強い反対でしばらくは参入できそうにない。一方で、日本であれば法規制が弱いので、参入可能であることが確認できました。ここに地の利があります。

さらに、この子ども向けSNSをやるという構想に対して応援してくれる人たちが集まってきて、この数ヶ月でたくさんの出会いがありました。開発資金を募るクラウドファンディング(https://camp-fire.jp/projects/view/474740)も始め、多くの人たちの応援が集まってきています。人の和もそろってきたので、これはもう独立起業するしかないと決断しました。

世界中の子どもたちにとってより良い未来をつくれるか、そうでないかが、今この瞬間、自分の決断によって変わってくるんじゃないかという強い使命感のようなものに後押しされました。僕が貧困家庭で育って今に至ることも、決して偶然ではなく、この時のためだったんじゃないかとさえ感じています。

 

「子ども向けプラットフォーム」で世界進出したい

【鬼塚】コロナで世の中が大きく変わっている時代の変化が、本山さんを後押ししたのかもしれませんね。会社を起業するに至ったのですが、これから、その会社をどのようにしたいと思っていますか?

【本山】まずはクラウドファンディングを成功させ、2022年の夏までに、12歳以下の子ども向けSNSのアプリをリリースします。

たくさんの子どもたちに使ってもらい、自由研究で発見した生き物の不思議とか、大人の発想では描けないような自由な想像力あふれる絵とか、レゴでつくった超大作とか、子どもが作っためちゃくちゃおもしろい絵本とか漫画とか、どんどんシェアされるようになって、大人を驚かすような「こども革命」を起こしたいですね。まずは日本中の子どもたち400万人くらいに使ってもらうことを目指します。

そのうえで、4kizのミッションとして「こどもの可能性を無限に引き出す世界中のつながりをつくる。」を掲げているので、世界進出したいです。作品のシェアに言葉はそこまでいらないですし、自動翻訳機能も充実させて、世界中の子どもたちがつながり合って、刺激し合えるような子どもの世界的プラットフォームとなることを目指します。そのためには、上場も必要でしょうし、世界中から子どもたちのためにという想いをもった仲間も集めていきたいです。

会社の規模としては、10年後には、現在のMeta社やTikTokを展開しているByteDance社のような状態にもっていくことが目標です。ByteDanceが設立されたのは9年前ですから、そのくらいのスピード感でチャレンジする姿勢が必要だと思っています。

一方で、今までにどんな企業にもなかったような組織をつくりたいです。「こどもの、こどもによる、こどものためのSNS」というコンセプトを掲げていますが、世界にこれまでなかったような、子どもたちが主役になる組織づくりを目指します。

【鬼塚】子どもたちの可能性に着目して、信念をもって強くこだわっていることが、5人の子どもを育ててきた本山さんの事業の特徴ですよね。その想いが、子育てに悩んでいる親にも波及していくんじゃないかとも感じました。日本は少子高齢化の問題を解決できずにいます。そのための解決策にもなるのではないかと信じています。成功を祈ります。

 

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