「お金がないから辞める自由もない」日本でFIREを目指す決定的なメリット
2022年01月03日 公開 2022年05月25日 更新
仕事を「趣味的」にできるのは最高
本多静六という人をご存知でしょうか。東大教授で林業の専門家です。日比谷公園の設計をしたことなどで有名ですが、もうひとつの顔は「財テクの神様」です。
彼はドイツに留学したとき、指導を受けた教授より、日本が殖産興業に邁進するなら森林の価値が上がることを教わり、森を取得し木を売ったり鉄道株などを買ったりして一大財産を築きました。
またその前提として毎日副業として原稿を書き所得の25%を貯め続けました。
彼の手法はFIRE的です。そして彼は、経済的な心配がなくなったら、仕事を純粋な楽しみとして行えるようになると述べています。
経済的に余裕があれば、仕事を趣味のように位置づけ「やりたいことだけやる」ステージに変えることができます。FIREを目指したらぜひ達してみたい境地のひとつです。
FIREを実現しても経済的安定を得つつ働くこともできる
FIREに十分な資産を得た人が、あえてリタイアせず働き続けることもあります。
この場合、お金を稼ぐことにあくせくする必要がなくなります。自分のやりたいことや世の中のためになることを選ぶ余地が生まれます。
「働きがい」というのは人の生きがいの中で意外に大きな要素であり、無視できるものではありません。経済的な安定を獲得し、精神的な自由も手にした先で、純粋に「働きがい」を探せるなら、それもまたFIREのひとつの形といえるでしょう。