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「お金がないから辞める自由もない」日本でFIREを目指す決定的なメリット

2022年01月03日 公開

山崎俊輔(フィナンシャル・ウィズダム代表,ファイナンシャルプランナー)

山崎俊輔

「FIRE(ファイア)」という言葉が流行の兆しをみせている。「Financial Independence, Retire Early」の略で、日本語では「経済的な独立と早期退職」という意味だ。アメリカで広まったとされるムーブメントで、日本でも将来の経済的な不安から、取り入れることへ期待の声が集まっている。

ファイナンシャルプランナーの山崎俊輔さんは、著書『普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門』の中で"社畜"から抜け出すことが日本版FIREには必須であると語る。経済的に会社から自立し、いつでも辞める自由を得られることはFIREの大きなメリットになるという。詳しく解説してもらった。

※本稿は、山崎俊輔著『普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門』(Discover21)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

社畜は「経済的」に支配されている状態

よく「社畜」という言葉が使われます。会社の家畜になり下がっているという意味合いですが、社畜には2つの要素があると思います。

ひとつは精神的に従属している状態です。会社のいうことを疑いもなく受け入れるようマインドコントロールされている場合などです。

低賃金、長時間労働で、怒鳴られながら仕事をしても、会社に疑問は抱かず、むしろ感謝するように教え込まれているようなケースは、そもそも労働基準法にも反していますし、周囲が手助けをしてなんとか脱出させ、精神的な縛りを解き放つ必要があります。

もうひとつは経済的に支配されている状態です。ブラック企業の多くは低賃金でこき使っていますが、問題は「お金がない」から仕事を辞められないということです。

辞表を出して辞めたとき、雇用保険の給付は2カ月+7日もらえないので、そのあいだを生きられなければ辞める自由さえないのです。

そうした社畜状態から抜け出すことは、実はFIREのテーマでもあります。

 

FIREのチャレンジは目の前の人生も豊かにする

山崎俊輔
<経済的な安定は、精神的な自由につながる>

あなたがもしFIREを目指してお金を貯めていて、残高は1000万円を超えていたとします。これは会社に経済的には支配されていないということです。

もしも、会社や上司とトラブルになって辞表を出して仕事を辞めることがあっても経済的な心配は当面ありません。FIREのゴールからはちょっと遠ざかることにはなりますが、ムダなストレスを抱えたまま働き続ける必要はありません。

「いつでも辞める自由」があることの精神的なメリットは、手に入れてみるととても気持ちいいものだということがわかります。会社とあなたは対等な立場にあるからです。

そう考えてみると、FIREのチャレンジは、ゴールにたどりつく前段階でも、あなたに精神的な安定をもたらすことがわかります。

実際にチャレンジをし始めるとわかりますが、貯蓄ゼロから100万円を達成すると(ここまでがかなり大きなステップです)、それだけで自信がつき、行動に余裕が出てきます。

クレジットカードの引き落としにビクビクする生活や、給料振り込み日前に数百円で暮らすような生活から、あなたの人生は一変します。

最初に得られる「自分は貯められている」「いつでも辞められるんだ」という自信が、もしかするとFIREにチャレンジする最初の特典なのかもしれません。

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