PHPオンライン衆知 » 生き方 » ようやく世界に認められたのに…日本人「花絵師」の挫折と決意

ようやく世界に認められたのに…日本人「花絵師」の挫折と決意

2022年01月11日 公開

吉澤恵理(医療ジャーナリスト)

コロナ禍の試練

「僕にとって一番夢だったのが東京オリンピックに合わせてインフィオラータの世界大会を東京で実現することでした。インフィオラータの世界大会を東京に誘致することも決まっていました。また、高輪ゲートウェイ駅のオープニングとタイアップし、世界30ヵ国から160人程の花絵師が来日する予定でした。それが新型コロナウイルスの感染拡大で一か月前に中止になってしまいました」

夢の実現が目前というタイミングでの中止に藤川氏はただ呆然とした。

「僕のチームにしかできないすごいことをやろうと企画も予算も準備万端にしていたのに「コロナ」っていうだけで全てが消えてしまって。これまでに味わったことがない喪失感でした」

2020年のインフィオラータ、関連イベントのほとんどが中止となった。

座右の銘は『夢に恋して』

世界に認められる日本のインフィオラータ

「2020年にすべてのイベントが中止となり、収入は激減どころかマイナスになっていく。一度は、全て投げ出したいという気持ちにもなりましたが、それまで一緒に頑張ってきた社員も守らなければいけない。冷静になり、できることをすべきだと気持ちを切り替え、補助金なども利用できるものは利用し、なんとか乗り越えることができました」

長引くコロナ禍に2021年も多くのイベントを開催することはできなかったが、第5波の収束のタイミングで文化庁の支援も受け、「花絵師 藤川靖彦×インフィオラータ 20年の軌跡展」を開催することができた。

「僕の座右の銘は『夢に恋して』です。コロナ禍で夢がなくなったと思った瞬間もありましたが、20周年を迎え、これまでを振り返って、気持ちも新たになり、次の夢が見つかりました」

「日本の新しい観光文化を花で作っていきたい。誰も見たことないようなものをやりたいと考えています。世界に誇れる東京の観光文化を作りたい。世界中からマスコミや観光客が集まってくる。そんな夢に恋しています」

藤川氏の夢『花が作る新たな日本の観光文化』の誕生が楽しみである。

 

関連記事

編集部のおすすめ

大震災、疫病の流行…極限の状況でも人が「花」を必要とするのはなぜか?

東信(フラワーアーティスト)

"百合"はなぜ特別な花なのか? その秘められた意味

高階秀爾(美術評論家・美術史家、大原美術館館長)

この"絵"を「数式で表す」とどうなるか? 数学画家が描く意外なアート

瑞慶山香佳(ずけやまよしか:数学画家)

2月開催!!ハッピーウーマンオンラインセミナーシリーズ-Dr.クリスティンペイジ

WEB特別企画<PR>

アクセスランキング

WEB特別企画<PR>

2月開催!!ハッピーウーマンオンラインセミナーシリーズ-Dr.クリスティンペイジ
  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする

ホーム » 生き方 » ようやく世界に認められたのに…日本人「花絵師」の挫折と決意

×