「副業ブームに乗って稼ぐ人」と「行動できない人」の決定的な差
2022年02月08日 公開 2022年02月08日 更新
ヒント1 「ちょっとした自慢」「珍しい経歴」
あなたの実績、経歴、職歴、学歴、経験のなかで、他人に話をすると珍しがられたり、驚かれたりする「ちょっとした自慢」を挙げてみてください。
たとえば「ピアノを10年間習っていて100曲弾ける」とか「音楽の専門学校を出て5年間バンドをやっていた」といったことで構いません。
ここで重要なことは、「そのくらいできる人はいる」「自分よりもできる人はいる」などと思わないことです。このようにして見つけたものは、他人と差別化ができる、「強み」「特技」の候補となります。
ヒント2 異業種の人から驚かれる強み
同業者のなかでは当たり前だと思われていることで、フィールドが変わると驚かれる「ちょっとした強み」はありませんか? たいていの人は気づけないことが多いので、じっくり考えてみてください。
たとえば、「コールセンターで1万5000人のお客様をサポートした」という強みを挙げたとします。これは3年くらい働けば誰でも達成できる数字なので、もっと長く働いている人にとっては驚くような数字ではありません。ですが、同業者以外の人に「1万5000人をサポートした経験がある」と言えば、たいていの人は驚いて「すごいですね」と反応してくれます。
あなたの経歴のなかにも、そのような「強み」が必ず隠れているはずです。あまりにもその仕事にどっぷり浸かっていると、職場の常識イコール社会の常識となってしまうので、せっかくの「強み」に気がつかないという人もいます。
自分では気づけないという人は、異業種の友人に話してみて、反応を見てみるとよいでしょう。
ヒント3 突出した数字で表現してみる
実績、経歴、職歴、学歴などをできるだけ数値化したときに、目立つ数字、他人の目から見たときに驚かれるような数字は何かありませんか?
これは、自分の思い込みを排して、客観的な数字から「強み」を発見する質問です。
もちろん、噓は駄目なので、信頼性のある妥当な数字であることが重要です。
数字が大きいほうがインパクトは大きくなるので、できるだけ大きな数字に変換できないか考えてみてください。たとえば、「コールセンターに3年間勤めていた」と言うよりも、「1万5000人のサポート実績がある」と表現したほうが、人の心により響くようになり、桁数が多いので目立ちます。
ヒント4 時間をかけて「勉強」したこと
人間の生まれつきの能力には、それほど大きな差はありません。もし、差があるとしたら、「勉強」や「練習」に費やしてきた「時間の差」にすぎないということが研究によって明らかになりつつあります。
フロリダ州立大学心理学部のアンダース・エリクソン教授は、『超一流になるのは才能か努力か?』(文藝春秋・共著)のなかで、人間の能力は訓練によって驚くほど向上して、どんな人でもプロフェッショナルのレベルに到達できると示しています。
たとえば、絶対音感のような能力は、生まれつきの特別な才能だと思われていますが、実際には数カ月のトレーニングですべての子どもが獲得できるとされています。
これまでの人生で、長い時間をかけて勉強や練習、あるいは仕事として訓練してきたものがあるのならば、それはほとんどの人に勝てる「強み」になっているはずです。