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暑中見舞いを送れるのはいつ? 「二十四節気」で取り戻す生活のメリハリ

山下景子(文筆家)

2023年07月05日 公開

 

「寒露」2023/10/8~10/23

●季節の象徴的なもの:穂田(ほだ)

霜になりそうな冷たい露を、寒露といいます。秋も深まって、露が寒々と眺められるようになる時期です。とはいえ、日中はさわやかな秋日和となることも多いでしょう。

スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋、行楽の秋...。どれもぴったりだと思えるほど、さまざまなことをするのによい気候です。何より実りの秋を迎えます。稲穂が出そろって刈りごろにな った田は、穂田。黄金色に輝く穂田を見れば、やっぱり食欲の秋ですね。

 

「霜降」2023/10/24~11/7

●季節の象徴的なもの:色味草(いろみぐさ)

さらに冷え込みが厳しくなると、空気中の水蒸気は凍って霜になります。霜降は、文字通り、霜が降りるころとされます。木の葉も次第に色づいてくる時期です。

紅葉の代表といえば、楓。色見草という異名も持っています。近年は温暖化の影響か、紅葉前線の南下が年々遅くなっているようです。でも、初紅葉、薄紅葉、そして斑紅葉。徐々に染まっていく様子を愛でながら過ごすのも、色見草の楽しみ方のひとつではないでしょうか。

 

「立冬」2023/11/8~11/21

●季節の象徴的なもの:木枯らし

暦の上では、立冬から冬が始まります。とはいえ、まだ寒さもそれほど厳しくはなく、穏やかに晴れた日が続く時期です。そんな日和を小春といいます。ところがこの時期に木枯らし一号が観測されることも多いのです。木枯らしは、木々を枯らすように吹きつける強い北風のことです。

昔ほどではなくても、冬を迎える気持ちは他の季節とは違います。小春日和に油断することなく、冬の到来に気持ちを引き締めておきたいですね。

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