エクセルで“ビジネスデータ分析”を行う
2011年08月02日 公開 2022年02月22日 更新
ビジネスデータ分析とは
ビジネスの現場で誰もが多量なデータを利用して、いろいろな観点から集計しグラフ化してその動向や問題点を分析し、それらの要因や原因等を分析することをビジネスデータ分析と呼びます。ビジネスデータ分析は、ビジネスインテリジェンスの中の1つの手法です。
ビジネスデータ分析では、多量なデータをいろいろな角度で素早く集計して分析します。あまり統計的な手法は利用せず、ほとんど集計という足し算で行います。そのために非常に現場感覚に近い分析ができます。このビジネスデータ分析を誰もが簡単に素早く行うBIツールが、ピボットテーブルです。
ビジネスデータ分析の特長
ビジネスデータ分析は、日頃の仕事で感じる「おや?」という疑問や、今月の数字が落ち込んだという問題点などを、多量なデータを利用して自由な観点で素早く読み解こうというものです。
このためにビジネスデータ分析は、多量なデータをいろいろな角度で瞬時に集計し、それをグラフにして分析します。データの動向や傾向やそれらの要因などを、グラフを中心として分析するのが特長です。
ビジネスデータ分析では、売上データや顧客データ、会計データや生産データなどの多量な生データを利用して分析します。ここが少量のサンプルデータなどを利用して行う統計のデータ分析と違う点です。
ここではこのビジネスデータ分析を、ExcelのBIツールのピボットテーブルを利用して行う方法や進め方、操作を説明します。まずは、ピボットテーブルの使い方から見てみましょう。
ピボットテーブルとは
ピボットテーブルとは、多量なビジネスデータを、意思決定に役立たせるために、いろいろなカテゴリー別に集計分類したり、視点を変えていろいろな切り口から分析するデータ分析ツールです。
ドリルダウン分析やダイス分析、スライス分析などの機能を駆使して、秒単位で瞬時に加工や分析を行うことができます。ピボットテーブルは、表計算というよりは本来コンピュータ処理的な考え方や操作を行うものです。そのために表計算とは考え方や操作の仕方が少し違います。
Excel 5.0から登場したピボットテーブルは、表計算のビルの上にデータ分析処理のフロアを上乗せしたようなものです。
そのために、エレベータや階段で行き来はできますが、表計算のフロアとはフロアレイアウトなどが違い、処理の考え方や操作方法が違うのです。そのためになかなか普及しませんでした。
しかし、ビジネスデータ分析の必要性が叫ばれている現在、ピボットテーブルの考え方や操作のポイントをちょっと知ることで、ビジネスのスピードが桁違いに速くなり、これほど便利で役立つツールはないことを実感できます。