まずは「一箇所」集中して片づけてみよう
脳のメカニズムは、今さら変えることができないように思えるが、加藤氏は「脳は一生変わり続ける」と主張する。実際、ちょっとした心がけで、「片づけ脳」を手に入れられるという。
「まずは、朝早く起きる習慣をつけましょう。脳が覚醒しない状態では、片づけようにもどこから手をつければいいのか判断できません。また、記憶力も落ちてしまうので、ますますデスクにモノが溜まっていきます。
こうした悪循環を断ち切るには、朝早く起きてしっかりご飯を食べ、脳を覚醒させること。朝早く出勤すれば、整理整頓する時間的余裕も生まれます」
また、一箇所だけ集中して整理整頓するのもお勧めだ。
「多くを望まず、まずは『今日は引き出しの上段だけ』といった具合に、片づけるエリアを狭め、そこに集中すれば、整理整頓を習慣化しやすい。そのうえで、徐々に範囲を広げていきましょう。
その際のコツは、他の人の整理整頓の方法を学ぶこと。整理整頓が苦手な人は、どう片づければいいのかが判断できません。そこでまずは、整理術の専門家の方法を徹底的に真似するのです。なるべくシンプルな方法が良いでしょう」