1. PHPオンライン
  2. くらし
  3. 「残業後」に食べてもいいものvs.ダメなもの

くらし

「残業後」に食べてもいいものvs.ダメなもの

望月理恵子(Luce代表/健康検定協会理事長)

2018年08月14日 公開 2023年09月08日 更新

 

根菜サラダや果物は食べてはいけない!?

 逆に、夜食として特に避けるべきは、油っこいものです。

 晩酌をしながら食べる唐揚げなどの揚げ物は美味しいのですが、胃もたれを引き起こすので、眠りが浅くなったり、翌日の朝食が食べられなくなったりします。

 そもそも、お酒は、寝つきは良くしますが、睡眠の質を悪くします。

 お酒を飲むとリラックスしたように感じますが、心拍数が上がることからもわかるように、実際には交感神経を刺激するからです。

 飲む量は嗜む程度に留めるとともに、アルコールの吸収を抑えるため、空腹では飲まないようにしましょう。

 おつまみとしては、これまでにお話しした枝豆や豆腐(冷奴)、鶏の胸肉などの他、オクラやメカブ、ヤマイモといったネバネバしたものも、アルコールの吸収を抑える効果が高いので、お勧めです。

 お酒を飲むと、ついつい食べすぎてしまうので、おつまみの量も要注意です。

 その他、夜食として避けるべきものとしては、ゴボウやカブなどの根菜のサラダがあります。繊維質がかなり多く、消化が悪いからです。

 根菜を食べるなら、熱を通すようにしましょう。

 また、意外に思われるかもしれませんが、果物も、夜に食べるのはNG。

 果物に含まれる果糖は、血糖値は上げにくいのですが、中性脂肪を増やします。その状態で寝てしまうと、その中性脂肪が肝臓に溜まって、脂肪肝につながるのです。

《『THE21』2018年8月号より》

著者紹介

望月理恵子(もちづき・りえこ)

〔株〕Luce代表取締役/健康検定協会理事長

管理栄養士、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど、栄養・美容学の分野で活躍。健康検定協会を主宰するとともに、テレビ・雑誌などで根拠ある栄養学を提供・監修している。著書に『体を悪くする やってはいけない食べ方』(青春新書プレイブックス)など。

関連記事

アクセスランキングRanking