お酒を飲んだらシメにはごはんと味噌汁を食べる
日ごろからこのような「ごはん6割:おかず4割」の食事を心がけても、困ってしまうのが外食時です。特に、自分でお店を決められない飲み会などは、食事のコントロールが難しいですよね。
こんな日は、まずその前のランチをきちんと食べることが大切。カロリーを抑えるためにサラダだけで軽くすませるのは逆効果です。
お昼を抜くと、夜の食事の吸収率が上がってさらに太りやすくなります。夜はおかず中心になる分、昼はおかずなしのおにぎりと味噌汁などでバランスを取りましょう。
また、できるのであれば、飲む直前におにぎりで軽く小腹を満たしておくことも有効です。過食防止になりますし、アルコールで胃が荒れるのを防いでくれます。
飲み会本番では、最初に次のようなおつまみを頼むのがオススメです。
・ネバネバ系(とろろ、納豆など)
・豆系(枝豆、豆腐)
・色の濃い野菜(ほうれん草、小松菜)
・きのこ類
これらは、消化吸収を助け、胃への負担を軽くしてくれます。一品目を食べ終えたあとは、お肉も揚げ物も食べてOKです。こうすることで、油や糖の吸収をおだやかにすることができます。
そして、お酒を飲んだ後にシメとして食べたいのが、ごはんと味噌汁です。
ごちそうのあとに、さらにごはんを食べるなんてビックリする方もいるかもしれませんが、胃を整え、外にすばやく押し出す力のあるごはんは、むしろ食べたほうが太りにくくなるのです。
また、アルコールを分解処理する役割のある肝臓は、とてもエネルギーを必要とする臓器です。
肝臓の機能をうまく働かせるためにはカロリーが必要ですが、残念ながら、アルコールでとったカロリーはそこには使えません。きちんと食事をして、食べ物のカロリーで肝臓を動かす必要があり、そのために最適なエネルギーが炭水化物なのです。
炭水化物が少ないと肝機能が悪くなりやすいため、食べずに飲む人は要注意。健康的にお酒を楽しむために、お酒を飲むときには、おかずやおつまみを減らし、シメにごはんを食べるようにしましょう。
もし、宴会やコース料理でごはんが出ない場合は、家に帰ってからごはんを食べるといいでしょう。
シメにごはんを食べると、朝の体調が明確に違います。お酒は残らないうえ、胃が軽く感じられるはずです。
懐石料理などで、おかずを何品もいただいたコースの最後に、ごはんと味噌汁が出てきますね。ごはんを最後に食べると、胃もたれしにくいという、先人の知恵です。