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「あがり症は治さなくていい」 あがり症を克服したカウンセラーが主張する理由

佐藤健陽(佐藤たけはるカウンセリングオフィス代表)

2020年05月06日 公開 2024年12月16日 更新

 

あがり症であることを忘れることはできる

あがり症の人が「治りたい」と思うのは、「不安」や「恐怖」をなくしたいからです。しかし、特効薬や魔法の薬などあるわけがありません。あがり症は、生き方の病だからです。

あがり症を治したいと思うのは、不可能を可能にすることと同じです。不可能を可能にすることなどできませんが、生き方のパターンを変えることは可能です。

例えば、あがり症の人は原因ばかりに目が行ってしまいますが、あがり症でない人は目的に目が行きます。暇があると意識が「あがらないようにすること」に向いてしまいますが、年中忙しくしていると、そんなことにばかり気を取られてはいられません。

あがり症を克服するコツは、あがらないようになることは無理と諦めて、受け入れることです。

誰でも大なり小なり緊張すればあがりますが、それを「あがるのは当たり前」と考えるか、「あがったら人生の終わり」と考えるか。要するに価値付けの違いだけなのです。

あがることに縛られる人生と、あがることは当然のことと放っておいて、やりがいや生きがいを見つけワクワクして過ごす人生。

あなたはどのように生きたいですか?

あがり症は陰を見続ける生き方がもたらす幻想の病です。生き方が変われば、あがり症は必ず改善しますよ。すべてはあなたがどうしたいかです。あなたの人生はあなたのものなのですから。

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