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「服選びで失敗しない」ために知っておくべき“自分の骨格タイプ”

豊岡舞子

2020年10月22日 公開

 

「着痩せ効果」を出しやすいウェーブタイプ

ウェーブタイプの人は、腰(おへそ)の位置が比較的下にあり、体の厚みも薄いのが特徴です。腰の位置が低めで胴長に見えてしまうため、デザインやボリュームを胸元や腰、お尻に足してあげると良いでしょう。

日本人の体型で比較的多いといわれているウェーブタイプですが、テレビや雑誌などでよく紹介されている“着痩せ効果“は、誰にでも当てはまるわけではなく、ウェーブタイプの人限定です。

ですので、ぽっちゃりしていて手首や足首が細い人は、ウエスト位置を上に持ってくると着痩せ効果が出ますよ。Vゾーンは浅めのもので、襟元も締まっているデザインを選びましょう。袖も細めのものがおすすめです。

ウェーブの人でぽっちゃりしている人は、体にフィットする柔らかい生地の服を選ぶことで、コンパクトに見せることができます。また、体に対してやや小さめの服を着るとボリューム感が出て、骨格に対してのバランスが取れます。

 

「丈の長い服」が得意なナチュラルタイプ

ナチュラルタイプの人は、ウエストの位置が高く胴体が短めです。ゆえに、トップス(上半身に着る服)の丈が短い服を着ると、腰からお尻の終わりまでの長さが長く見えてしまいます。

ナチュラルの人におすすめなのはロングジャケットです。ウェーブタイプの人がロングジャケットを着ると胴が長く見えてしまうのですが、ナチュラルタイプの人が着るとスタイルの良さが際立ちます。ただし、体は薄いので胸元の骨が目立ってしまうため、露出は控えるのがおすすめです。

また、サイズ感もややたっぷりめで大きめの服がよく似合います。できれば袖も太めのものを選びましょう。

 

実は骨格タイプにかっちりと当てはまるのは難しい

骨格を大きく3つのタイプに分けてはいますが、注意したいのはどれか1つにきっちりと当てはまる人は少ないということです。「私はウェーブタイプだからこれが似合う」と簡単に割り切れるものではありません。

例えば、体の厚みが薄く、顎も小さいため、全体としてはウェーブタイプのようでも、肌の質感がマットでナチュラルタイプに当てはまる人もいます。

そうすると、ウェーブタイプにおすすめの花柄の服が似合わない場合があります。あくまでも「ウェーブタイプ寄り」の骨格であって、何から何まで1つのタイプに当てはまるという人は少ないのです。

これは多くの人を実際に見てきた経験から実感しているのですが、ナチュラルタイプの中にも、肌質はウェーブ寄りの柔らかい肌の人がいたり、メリハリボディで基本的にはストレートタイプでも、顎が小さく手首や首が細い人もいます。

このように、タイプごとにきっちりと分けられるものではないのです。むしろ、それぞれの要素を含んでいると捉えたほうが良いでしょう。

したがって、「自分は肌の張りがある要素(ストレートタイプ)と、華奢な要素(ウェーブタイプ)を持っている」などと複合的に判断し、選ぶ服も自分流にカスタマイズすることが大切です。

その代わり、ポイントさえ押さえてしまえば、そのポイントにしたがって論理的に服を選べるようになるので、とても楽になります。

「ポイントを押さえてカスタマイズする」――これが、自分に似合うコーディネートを成功させる秘訣です。

骨格がナチュラルタイプで肌質はウェーブタイプ寄りの人は、形はナチュラル向きだけど、素材はウェーブ向きの服というふうに選ぶことができます。

逆に、ストレートタイプで体に厚みがあっても、肌質はそこまで張りがあるわけでなければ、綿のパリッとしたシャツよりポリエステル混のドレスシャツやブラウスが似合う場合もあります。骨が華奢なウェーブタイプの人でも、肌に弾力のある人はパリッとしたシャツが似合う場合もあります。

つまり、「自分はこのタイプだからこのタイプの服」というふうに直結して考えるのではなく、3タイプの中のどの要素を強く持っているかを明確にし、トータルで考えるのがおすすめです。

自分のパーツごとの特徴を捉えて、上手に骨格診断の理論を使ってほしいのです。どのタイプが良い悪いということではなく、どのタイプでも「バランスが取れていること」が、格好良く見える条件です。

例えば、手足が細長い人は、一見プロポーション抜群のようですが、手足が長くても極端に全身が痩せていると、一概にプロポーションが良いとはいえない場合があります。そんなときは服装でバランスを調整することができます。

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