「男性だけの会議」の大きな問題
慎重なのはよいことです。今、上場企業では役員会議のメンバーの女性の割合を高めようと努力しています。これまでの男性ばかりの会議では、誰かの「鶴の一声」で、あまり検討せずに物事が決まってしまう傾向がありました。成功率の低い挑戦的意思決定が行われやすくなっていたのです。
会議に女性が多くなると、さまざまな可能性を慎重に検討する傾向が出現します。検討する分、会議に時間がかかるというデメリットもありますが、トータルの成功率を上昇させる効果が期待できるのです。
決断ができないことを「優柔不断で決断力がない」などと批判する向きがありますが、失敗ばかりする決断ならば、しないほうがよいに決まっています。「占いなんて」と軽んじる人は、時には、占い師に相談するくらい慎重になってみるのがいいでしょう。
アメリカの歴代大統領の一部には専属の占い師がいたと伝えられていますが、占い師もあながちバカにできない、確固とした職業なのです。