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くらし

もし“異星人”が本当にいたら? 怖くて眠れなくなる科学

竹内薫(サイエンス作家)

2012年06月08日 公開 2022年12月27日 更新

竹内薫

ワームホールで時間を短縮

ケプラー望遠鏡が発見した遠い惑星に光(電波)を送るとしましょう。たとえば「ケプラー22b」という惑星は、地球の2.4倍の大ききで、ハビタブルゾーンにあり、その距離は600光年。光の速度で6百年です。

人類のいまの科学技術レベルでいくと、どんなに早く連絡ができても6百年後という話ですが、ケプラー22b星人 ―とでも名付けましょうか― が、人類より高い科学技術を持っているとすれば、いま、私たちが想像できないような何かしらの通信手段を持っているかもしれません。

ここからは本当にSFの世界ですが、一番怖いのは彼らが宇宙にトンネルを掘る技術を持っている場合でしょう。普通に移動すれば光の速さでも6百年かかりますが、近道をする方法を彼らが開発していたら大変なことです。近道の方法はトンネル――つまりワームホールです。

ワームホールとは宇宙の虫食い穴のことで、理論的には存在するといわれています(ワームは英語で「虫」という意味)。これはブラックホールのようなもので、宇宙の中のA地点とB地点を結ぶトンネルです。

ワームホールを掘る技術を彼らが持っていて、電波が届いてから数年くらいで異星人がやってきたら……。これは非常に怖いですね。

相手の文明レベルが高いと、我々は動物園で飼われている動物のようになってしまいます。何をされてもどうしようもない。閉じ込められたり、人体実験される可能性もある。もしかしたら、人類は珍味として食べられてしまうかもしれませんよ。怖っ!

 

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