何事もあきらめずに前向きな人が特別なわけではありません。この記事では、逆境に面してもあきらめずに乗り越えるためのポイントを紹介します。
※本稿は、『PHPスペシャル』(2018年5月号)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
「あきらめない人」は何が違うのか?
逆境としか思えない出来事が起きたとき、そこで立ち止まって落ち込んでしまう人 と、絶望の中にも希望を探して乗り越えようとする人がいます。
「あきらめない心」の持ち主は、自身に起きる出来事のすべてに感謝しています。私は「最近ソンしてばかりだな」と思うときこそ、「いいことがあっても感謝、悪いことが起きても感謝、生きているだけで感謝」と唱えるようにしています。
そして、下の4つのような考え方で、逆境を乗り越えるようにしています。
喜んで悪縁を受け入れる
他者は自分の鏡です。なので苦手な人が現れたら、前向きな人は「汚れた心を洗い流すチャンスだ!」と考えます。そして、相手との関係に映し出された「嫌な自分」をバッとつかんでポイッと捨ててしまいます。
間違っても自分から縁を切らないようにしてください。縁を切ると「縁切り者」という不徳を積むことになるので、イヤな自分を手放すだけにとどめます。すると、いつのまにか苦手な人が離れていき、良縁だけが集まり始めます。
無駄なことからも、トクするヒントを見出そうとする
失敗をしたくないからと、いらないものをどんどん切り捨てていくと、逆境を乗り越えるヒントを取りこぼしてしまう可能性があります。
苦手な人、嫌な仕事、将来の不安など、心をかき乱すものに出合ったら、すぐに切り捨てず、「そこにどんな意味が見つけられるかな?」と考えてみましょう。
雑草のおかげであぜ道を歩いても靴が汚れないように、「無駄なことがトクを生み出しているのかも」と思うと、逆境も楽しめるようになります。